欅坂46のアニラは「祝うこと」を最優先にせず、いまグループが持つ最大限の力を発揮する場に【周年ライブの魅力再確認】 (2/2ページ)

日刊大衆

『風に吹かれても』、『サイレントマジョリティー』、『世界には愛しかない』、『二人セゾン』など、欅坂46の人気曲が代理センターによって新しく生まれ変わっていった。なかでもキャプテンの菅井友香がセンターに立った『不協和音』に感じたのは、グループのために自分も変わらねばという強固な意志。1年間の成長に思わず震えた。またこの公演は『ガラスを割れ!』を最初に披露し、最終日の最後も『ガラスを割れ!』で締めた。この曲は、グループにとってまさに“ガラスを割る”=殻を破ることだったこの公演を象徴していたように思う。

 第3回は大阪と東京でくっきりとテーマが分かれた。大阪は周年ライブらしく祝祭的な楽しい公演。メンバーたちの笑顔が印象的で、小さな会場を選んだことでファンとの距離が近いイベントとなっていた。対して、東京はこれまで欅坂46が築き上げてきた独自の世界観を追求した公演。縦型スクリーンに映した荘厳なステンドグラスの美しい映像や、劇団かかし座の協力によって実現した影絵のパフォーマンスなど、ほかのグループにはない唯一無二の演出と渾身のダンスで観客を魅了していた。そして、MVの世界を再現したような最後の『黒い羊』は、もはや社会派演劇のラストシーンを観ているかのようで、チーム欅坂の真髄を堪能できた瞬間だった。

(EX大衆2021年3月号「周年ライブの魅力再確認」欅坂46)文●荻原梓

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