シャチに追われていたペンギン、人間のボートに逃げ込み危機を脱する(南極)
credit: youtube
自然界は弱肉強食の世界だ。食うか食われるかの厳しい環境にあるが、それが自然の摂理というもので生態系が維持されていく。
南極の海峡でクルージングに参加していた男性は、海の中でシャチの群れに追われているペンギンを目にする。必死に逃げるペンギンは思いもよらぬ行動に出た。他の観光客の乗る船に飛び乗ってきたきたのだ。
ペンギンはそこに船があったことで危機を脱したようだ。
PENGUIN ESCAPES KILLER WHALES (By Jumping Onto Boat!) | Antarctica
・シャチの群れが1羽のペンギンを追う
2010年以来50か国以上を旅し、その光景をブログやYouTubeでシェアしているマット・カルステンさん(40歳)は、妻のアンさん(32歳)と一緒に、2019年の12月に南極ジェルラシュ海峡の氷山クルーズツアーに参加した。
他の観光客たちとボートに乗り合わせたマットさんが、クルージングの様子を動画に撮影していた時、シャチの群れに遭遇した。
シャチはとてもフレンドリーで、カメラを向けると近くまで寄って来て挨拶するような仕草を見せてくれたという。しかし、シャチたちの気はボートからすぐに逸れた。1羽のペンギンを見つけたのだ。
ペンギンは、不運にもシャチの群れの中に入り込んでしまい、シャチはペンギンを捕獲しようと追いかけ始めた。
ペンギンは海面をジャンプしながら、必死で泳いで逃げている。
小さくて弱きものが大きなものに追われていたら助かってほしいと思うのが心情だ。さっきまでシャチと仲良くしていた観光客たちの中は、周りをシャチの群れに囲まれた状態で必死に逃げ惑うペンギンの姿を見て、「あぁ、早く逃げて!」「泳げ、泳げ!」と声援を送る者もいた。
・ペンギン、ボートに飛び乗ってシャチから避難
この光景を動画で撮影し続けていたマットさんは、その時貴重な映像を捉えた。
執拗に追いかけてくるシャチから逃れようと、ペンギンが観光客のボートに飛び乗ろうとしたのだ。
最初はゴム部分に弾かれてしまったが、再びジャンプすると成功。ペンギンは無事にボートに飛び乗り、九死に一生を得た。
image credit: youtube
普段、人間と関わることのない野生のペンギンだが、シャチから避難するために人間の乗ったボートにジャンプした光景はそこにいた観光客を大きく驚かせた。
ボートの中で観光客に囲まれていたペンギンは、特に怯える様子もなく、ボートの真ん中に立って、息を整えているようだったという。

image credit: youtube

image credit: youtube
餌を逃してしまったシャチは暫くボートを追いかけていたが、やがて諦め泳ぎ去った。
その後、ペンギンは少しクルージングをしたボートが止まると、元気よく海へジャンプし、去って行った。

image credit: youtube
人間が、自然に介入することに関しては賛否両論あるが、この場合ペンギンの意思で人間のボートに入ってきたので故意に介入したわけではないだろう。
そしてまた、人間も生態系の中に組み込まれているとすれば、ペンギンが助かったことはある種の必然だったのかもしれない。
written by Scarlet / edited by parumo