『To LOVEる』作者が大ピンチ!? ジャンプのベテラン作家たちが苦戦中…

まいじつ

『To LOVEる』作者が大ピンチ!? ジャンプのベテラン作家たちが苦戦中…

漫画の世界には〝この作者なら必ずヒットする〟という法則は存在せず、作品によって人気のムラが生じるもの。中には大ヒット作を手掛けておきながら、その後不作が続いてしまう作家も珍しくない。少年漫画のトップランナー『週刊少年ジャンプ』の作家たちも、例外ではないようだ。

本稿では、次なる代表作を生み出せずに苦戦しているベテラン「ジャンプ」作家を3人ピックアップ。彼らが現在どんな活動を行っているのか、詳しくご紹介していこう。

矢吹健太朗の新連載もピンチ…?

■矢吹健太朗『あやかしトライアングル』
まず1人目は、『BLACK CAT』や『To LOVEる -とらぶる-』などのヒット作を生み出してきた矢吹健太朗。矢吹は2020年28号から「ジャンプ」本誌に舞い戻り、新作『あやかしトライアングル』という作品を連載し始めた。しかしネット上では《つまんないとは言わないけど、路線の迷走がすごくないか》《ラブコメとしては「To LOVEる」ほど振り切れてないし、方向性がはっきりしなくて正直微妙なんだよな…》《シリアス編が微妙だし、何よりシリアス編が始まるとお色気が一気に減るのヤバい》などと不満の声が上がっており、打ち切りを心配されている。

矢吹といえば、アニメ化もされた『To LOVEる』にて絶妙なエロネタを散りばめたストーリーを展開。高すぎる画力も相まって、一時期〝矢吹神〟と称えられるほど名声を高めていた。新作の「あやかしトライアングル」でも当然お色気シーンは描かれており、圧倒的な画力は健在だ。

しかし『To LOVEる』とは異なり、日常のちょっとしたことからお色気展開になることは少ない。男性読者の中には、一見ギャグに見えるような馬鹿馬鹿しい「ラッキースケベ」に癒される人も多い。そうしたイベントが不足しているため、どこか消化不良感を与えてしまうのかもしれない。

とはいえ「ジャンプ」を手に取ったときに、全てのマンガがシリアスなファンタジーやバトルだと胸焼けしてしまうもの。箸休めを用意するためにも、矢吹神には何としてでも打ち切りを回避していただきたい。

■田村隆平『灼熱のニライカナイ』
田村隆平は、2009年13号より連載を開始した『べるぜバブ』によって大きな話題を呼んだ実力派作家。同作は不良男子高校生がふとしたきっかけから「大魔王の息子」と出会い、育児に奔走していくというストーリーだ。ギャグとアクションの塩梅の良さが絶妙で、大きなヒット作となった。

そんな田村は、2020年30号から満を持して新作となる『灼熱のニライカナイ』を連載中。しかしこちらはいわゆる〝打ち切りレース〟の常連作品だと囁かれている。

不評の理由としてよく指摘されるのが、ギャグとシリアスのアンバランスさ。ツッコミ不在の突拍子もない設定によって笑いを誘うのだが、それをうまく扱いきれず、どちらにも踏み切れていない印象がある。「べるぜバブ」と同様、人物や設定が破天荒を極めていることで、前作と比較されてしまうのもつらいところだ。

しかし「灼熱のニライカナイ」には、他の作品にはない魅力も。作中には、田村の背景に対する熱い情熱が満ちあふれている。同作は小笠原諸島が舞台であり、ほとんどのコマで細かな自然が描かれていく。青々とした田舎の原風景、どこまでも広がる青空と穏やかな海は、モノクロ作品にも関わらず鮮やかに色づいているように見えるだろう。

コンクリートに囲われた都会では味わえない、自然の匂いを感じさせる異色のマンガ。気になる人は、手遅れとなってしまう前に作品を応援してほしい。

大勢いたはずの女性ファンはどこへ…

■藤巻忠俊『ROBOT×LASERBEAM』
藤巻忠俊は2006年、『黒子のバスケ』によって「ジャンプ十二傑新人漫画賞」を受賞し、華々しいデビューを飾った作家。周知の通り、同作はそれから「ジャンプ」の看板作品となるほどの大ヒットを記録した。

「黒子のバスケ」は単行本30巻で完結しており、そこまで長期の連載ではないが、メディアミックス作品が幅広く展開された作品。小説やアニメ、ゲームに映画化はもちろん、2.5次元俳優が演じる舞台化によっても人気を博していた。

そんな期待の新人だった藤巻だが、「黒子のバスケ」以降は苦境が続いている。2017年から『ROBOT×LASERBEAM』というゴルフ漫画を連載していたのだが、話数にして62話、単行本は7巻で連載が終了。決して短命ではなかったが、それでも「黒子のバスケ」と比べるとどうしても人気が劣る印象が生まれてしまう。

そもそも「ジャンプ」では、スポーツ漫画の大ヒット作が生まれにくいと言われてきた。その背景には読者を魅了する「必殺技」を出しにくい、スポーツのジャンルによって読者の層が限られる…など、さまざまな理由が考えられる。そんな中、「ROBOT×LASERBEAM」には読者を惹きつける工夫が多く凝らしてあった。ゴルフという若者には一見ミスマッチなジャンルだったことを思えば、十分すぎるほどのヒットなのかもしれない。

あらゆる作家にとって、作品を生み出すことは何らかの糧になるもの。苦境から創作のヒントを学び、新たなヒット作を生んでくれることを期待しよう。

文=「まいじつエンタ」編集部

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Koldunov / PIXTA

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