足を引きずった病気の野良犬が、人間に助けてもらおうと動物病院にやって来る(ブラジル)
古くから深い絆を結んできた犬と人間だ。困ったときにはお互いに助け合うという信頼関係がDNAに刻まれているのかもしれない。
過去にもトルコで、怪我をした野良犬が傷の手当てをしてもらうため薬局にやってきたことがあったが、このほどブラジルで、足を引きずった野良犬が動物病院に救いの手を求めてやってきた。
開放されていた病院の玄関からやっとの思いで中に入ると、弱々しく尻尾を振りながら座り込んだ犬。体の調子が悪いのは一目瞭然だった。受付にいた獣医師は犬の体をチェックし、すぐに治療を施した。
Caozinho pede ajuda em clinica veterinaria em Juazeiro do Norte
・動物病院に助けを求めてやってきた野良犬
3月6日、ブラジルのセアラー州ジュアゼイロ・ド・ノルテ市にある動物病院に、1匹の黒い犬が姿を現した。
クリニック内の監視カメラが、その一部始終を捉えていた。
入り口のところにやって来たその犬は、一旦立ち止まり中を伺うようにした後、まるで入ろうかどうしようかと躊躇しているかのような様子を見せた。
その後決心がついたようで、足を引きずりながら壁にもたれかかるように中へと入っていく。体が弱っているのは一目瞭然だった。
それでも犬は残された元気を振り絞り、尻尾を振り、受付にいたスタッフの方を見つめると、その場に座り込んだ。

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獣医師のデイジー・シルヴァさんは、すぐに犬の前に行き、脚を調べた。すると、肉球に釘が刺さっていて怪我をしていることがわかった。
更に、犬の陰茎部分から出血があることに気付き、すぐに犬を診察室へ連れて行き検査をした。

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検査の結果、犬は可移植性性器腫瘍(CTVT)と呼ばれる伝染性の性器感染症を患っていることが判明した。
シルヴァさんによると、この病気は野良犬にはよく見られる感染症だが、幸いにも治療可能な病気だという。
シルヴァさんは、犬の肉球の怪我の手当てをし、治療のための薬を与え、シャワーでノミだらけだった体を綺麗に洗った。
・治療から回復後は飼い主探しの予定
まだ名付けられていないその野良犬は、腫瘍の治療のために化学療法を受けることが必要とされ、最低30日はクリニックに入院しなければならないという。
普段から、クリニックの外に野良犬のために食べ物や水を置いているというシルヴァさんは、メディアの取材で次のように語っている。
犬は現在当院で治療中ですが、病気とは思えないほど元気で、人に囲まれて喜んでいるように見えます。
犬は、他の動物のにおいをかぎ分けて、仲間を求めてクリニックの中に入って来た可能性もあります。
私は縁あってこの犬を助けることができ、とても嬉しく思っています。元気になったら養子縁組してもらえる飼い主を探してあげる予定です。神がきっと、この犬に素敵な家を見つけてくれることでしょう。
もしかしたらこの野良犬は、シルヴァさんが置いていた餌を食べに来ていて、やさしい彼女なら助けてくれると思ったのかもしれない。
なお、この犬の出来事はブラジルで大きな話題となり、「回復したら引き取りたい」という養子縁組の申し出が殺到しているそうだ。
written by Scarlet / edited by parumo