日本の下はこうなっていた!日本に住むなら知っておきたい、地震が起こるしくみ
Japaaan読者の皆さんこんにちは、ライターのほおの紅です。今月11日で東日本大震災から10年が経過しました。最近また大きな地震が増えてもいて、決して過去の問題ではありません。
今回は、日本に住むなら知っておきたい、地震が起こるしくみをご説明します。
日本に地震が多い理由前回の記事で、「プレートテクトニクス」=地球の表面が何枚かの固い岩のプレートで覆われており、このプレートが互いに動きつづけているという説をご紹介しました。
地震大国なのは当然のこと。日本人なら知っておきたい、日本に地震が多い理由このプレート同士の境目を「トラフ」「海溝(かいこう)」と呼び、世界の地震のほとんどがこの境目で起こっています。日本は4枚のプレートがぶつかり合う場所に位置するために地震が多く起こるのです。
プレートでは何が起きているのかさて、このプレートの境目では一体どんな動きが起こっていて、地震に繋がっているのでしょうか。実はプレートの境界で起こる働きは一つではないのですが、東日本の例をご説明します。
東日本は北アメリカプレートという陸側の大陸プレートの上に乗っかっています。これとぶつかり合う太平洋プレートは太平洋の東の海底から湧き上がって新しく生まれ、西に向かって動き続け、最終的に北アメリカプレートとの境目いわゆる日本海溝で下に潜り込むように沈んでいきます。
その時に摩擦も何もなくするすると潜り込んでいけばいいのですが、北アメリカプレートとふれた面で固着してしまったりして、摩擦を起こしながらズルズルと北アメリカプレートを引きずり込みつつ潜り込んでいくのです。
日本に住む全員が向き合う北アメリカプレートは板なので、引きずられて湾曲しすぎると耐えきれなくなって、元の位置に戻ろうと跳ね上がります。したがってその上に乗っかっている日本も揺れます。
大きく跳ね上がればそれだけ大きな地震になり、その余波で小さく跳ね上がると小さな余震となります。これが東日本に起こる地震の正体なのです。
今回は東日本の例を挙げましたが、日本は他にも南海トラフなど、多くのプレートの境界に近接しています。そのため日本に住む一人一人が我が事としてこの事実に向き合う必要があります。
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