巣で卵をあたためていた恐竜と孵化する直前の卵の化石が発見される。
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中国江西省南部にあるカン州市で発掘されたおよそ7000万年前の恐竜は、ちょうど巣の上で化石になっており、卵の中には孵化する直前の子供が入っていた。
その恐竜は、オヴィラプトロサウリア(オヴィラプトロサウルス類)で、卵を温めている最中に命を落とし、卵と共に化石となったようだ。
・卵を温めていた状態で命を落としたオヴィラプトロサウリア
中国、雲南大学などのグループが発見したのは、おそらくは大人だと考えられる「オヴィラプトロサウリア」の不完全な骨格と、その下にあった少なくとも24個の卵の化石だ。見つかった卵のうち7個には、胎児の骨も残されていたという。

credit:via%3Dihub" target="_blank" title=""Bi et al., Science Bulletin, 2020
鳥のような姿をしたオヴィラプトロサウリアは、中生代白亜紀のローデシア大陸に生息していた獣脚類の仲間だ。
大人の化石がすぐそばにあったことや、過去に巣の上で死んだらしきオヴィラプトロサウリアの化石がいくつか発見されていることから、卵を温めている最中に命を落としただろうことがうかがえるようだ。
また酸素同位体の分析からは、卵が鳥の体温に近い温度で温められていたことが示されており、やはり親が卵を温めていただろうことが示唆されている。
この点において、オヴィラプトロサウリアは現代の鳥の仲間に似ており、卵を温めず、ただそばにいて守るだけのワニとは習性が違うことが分かる。

オヴィラプトロサウリア credit:ZHAO CHUANG
・卵には孵化する直前の胎児が入っていた
発見された卵は孵化する直前だったようだ。胎児は発達の後期段階にあり、みな発育が良かったが、中にはとりわけ成長しているものもいた。このことから、卵が孵化するタイミングには、若干のバラツキがあった可能性があるとのこと。
これは「非同期孵化」という現象で、現代の鳥の仲間にも見られる。同じ特徴がオヴィラプトロサウリアと鳥とで別々に進化したようだ。

青っぽく見えるものが卵 credit:Shundong Bi, Indiana University of Pennsylvania
・オヴィラプトロサウリアは石を飲み込んで消化を促進させていた
今回の化石でもう1つ面白いのが、大人のオヴィラプトロサウリアのお腹のあたりでいくつか小石が見つかっていることだ。ほぼ間違いなく消化を助けるために飲み込まれた「胃石」であるとのこと。
オヴィラプトロサウリアで確実に胃石と考えられるものが見つかったのは初のことで、この分析から食生活などについても貴重な洞察を得られるかもしれないそうだ。
この研究は『via=ihub" target="_blank" title=""Science Bulletin』(20年12月16日付)に掲載された。
追記(2021/03/16):オヴィラプトロサウルスをオヴィラプトロサウリアと変更して再送します
References:eurekalert / scitechdaily/ written by hiroching / edited by parumo