『進撃の巨人』『呪術廻戦』のMAPPAは本当に「最高のアニメ会社」なのか? (2/2ページ)
そして女性ウケ抜群な『ユーリ!!! on ICE』に『BANANA FISH』、極めつけは今期の覇権候補「呪術廻戦」と、絶妙な作品を手掛けてきたことが分かる。
こうして振り返ってみると、たしかに今の「MAPPA」の評価は原作の引きがよかったからなのかもしれない。しかし、数ある漫画やライトノベルなどの中で、それらの〝原石〟を見抜いてきたことは、紛れもなく「MAPPA」の実力だと言えるだろう。
しかもいずれの原作も、広告代理店が飛びつくような派手な売りのある作品ではない。上記以外にも『坂道のアポロン』や『うしおととら』など、コアなファンに支持されている原作を数多く手掛けている。「MAPPA」の名前をアニメ業界に知らしめた映画『この世界の片隅に』も、そうした渋いラインナップの1つだろう。
また、昨年1月から放送された「ドロヘドロ」も一部の漫画ファンから絶大な支持を得ていたものの、アニメ化は難しいとされていた。それをメジャーヒット作に押し上げたのは、まぎれもない「MAPPA」の功績だと言える。
「進撃の巨人 The Final Season」は賛否両論を呼びつつも、国内外の人々を巻き込んだムーブメントを作り出している。今の「MAPPA」が業界のトップランナーであることは間違いないだろう。
文=大上賢一
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Kostiantyn Postumitenko / PIXTA