アイドルで坂道オタ！　前田美里の「坂道が好きだ！」　第６６回

　近年、さらに加熱する坂道シリーズ。その人気は多種多様のファンを生み、ついには同じアイドルながらにアイドルを推すという熱烈な「坂」ファンが現れた。それが坂道オタ界隈でもガチ勢と認められるグラビアアイドル前田美里だ。彼女とともに坂道の魅力に触れていきたい。

■『ユニエア』を１０時間連続プレイ

――前田さんが一番プレイしているという『ユニゾンエアー』（櫻坂４６・日向坂４６　ＵＮＩ‘Ｓ　ＯＮ　ＡＩＲ）の話をしたいんですけど、プレイヤーのレベルにあたる「プロデューサーランク」はどれくらいですか？

（ゲーム画面を見ながら）『ユニゾンエアー』は……今２１１ですね。イベントで１００００位以内に入ると限定カードを貰えたり、あとフォーカスライブっていう１人のメンバーにフォーカスを当てたライブ映像が手に入ったりするんですけど、それを観るために頑張っていたら、いつの間にかレベルが上がってました（笑）。

――１００００位以内に入るのは難しいんですか？

　そうですね～。イベント期間が１週間くらいで、だいたい終わるのがその週の何日の１２時５９分までとかなんですよ。その終了時点で１００００位に入ってないといけないし、ちょっとやらないとすぐに順位が変わっちゃうから、もうずっとやってました（笑）。

　それで１回、『ガラスを割れ！』のみぃちゃん（小池美波）のフォーカスライブが当たるっていうのがあって、どうしても観たかったので１０時間くらいず～っとやったことがありましたね。深夜１～２時くらいからイベントが終了するお昼の１２時までぶっ続けでやっていたから、もう途中訳わかんなくなって”無”の状態で指を動かしてるみたいな（笑）。

――それはすごい（笑）。「フォーカスライブ」のような、ＤＶＤで観られない映像を観られるのはいいですね。

『ユニゾンエアー』のいいところは、今まで欅とかってライブ映像がほとんど出てなかったじゃないですか？　円盤（ＤＶＤ）もそんなに出てなかったから、『ユニゾンエアー』がリリースされたときはめちゃめちゃ嬉しかったですね。「ついにライブ映像が観られる！」みたいな。

――２０１９年８月リリースだからだいぶ最近ですよね。

そうなんですよ。この間ついに『黒い羊』の武道館のやつが出たんですけど、ライブ映像だけで観ることもできるからすごい……。

――リズムゲームとして楽しめるし、ライブ映像だけを観て楽しむこともできる。

そうですね。フォーカスライブでは１人のメンバーだけを追っているから、「ゆいぽん（小林由依）ってこういう動きしてたんだ！」とか分かるんですよね。逆に普通にプレイしているときは、映像に気を取られすぎるとミスっちゃうっていう欠点がありますけど（笑）。

――ちょっとでも見ようとするとミスしちゃうんですよね（笑）。

そうなんですよ（笑）。東京ドームの『不協和音』とかも入ってるんですけど、さすがに気を取られてミスったりしちゃいます（笑）。

――ライブ映像はどれも無料で観られるんですか？

ハイ。でもある程度プロデューサーランクを上げないと全部は観られないんですよ。

――それでついついプレイしちゃうわけですね（笑）。

　そうですね。あとはイベントで特別なカードが貰えたり、サイン入りのチェキとかＴシャツが当たったりっていうのがあるので、そういうときは結構やっちゃいますね。……そういえば私の知り合いの人でめちゃめちゃガチ勢の人がいて、「イベントで４位になってサイン入りチェキが当たった」って言ってました（笑）。

――そんなつわものが近くに（笑）。

　そう（笑）。だから私が『ラブライブ』をやっていたみたいに、もともとリズムゲームが好きな人はめちゃめちゃハマると思います。

　欅坂とか日向坂は知らなかったけど、音ゲーが好きでやってみたら、そこで曲を聴いてハマったっていう人も結構いるみたいですね。私の周りでもアプリで曲やメンバーを覚えたっていう人が結構多くて。なので『乃木フェス』（乃木坂４６リズムフェスティバル）もそうですけど、ライブ映像が観られるのはめちゃめちゃ貴重だなって思いましたね。

――前田さんは『ユニエア』を周りに勧めたりしているんですか？

　私は電車の中でやるのが好きなので、電車の移動中にあえて画面を隣の人に見えやすいようにして、「スゴイいいゲームだよ」って感じで勝手に布教してます（笑）。電車でスマホいじってると隣の人に見られちゃうじゃないですか？　だから「どうせ見られるんだったらこれを見て」みたいな（笑）。１回それで、『ユニゾンエアー』を座ってやってたら、たまたま隣の人が『乃木フェス』をやってたことがありました（笑）。

――電車の中で音ゲーをやっている人、多いですよね。

　音ゲーって曲の長さが結構バラバラで、『ユニエア』も最近アップデートされてやっと「この曲は何分何秒です」って出るようになったんですよ。それまではこの曲が何分あるか分かんなかったから、よく乗り過ごしそうになったりしてましたね（笑）。

（取材・文＝鎌形剛）