世界の福本豊<プロ野球“足攻爆談!”>「巨人・菅野にかかる『魔球』の復権」 (2/2ページ)
話は脱線するけど、最近の野球は球種を細かく分類しすぎて、解説者泣かせになっている。カットボールとスライダー、フォークとスプリットなんて曲がり方の差だけやし、本人次第の面がある。ストレートの握りを変えて投げるツーシームは「動く球」ともてはやされるけど、個人的にはその言い方は好きではない。投げた球はみんな動いている。止まっている球はゴルフだけやから。
菅野も球種の多い投手やけど、新しい武器となったカーブは120キロ台で、今までの持ち球よりダントツに遅い。投球の幅が間違いなく広がる。昨年は14勝2敗という申し分のない成績を残したけど、まだまだ進化しようという姿勢は感心する。「緩急」に磨きをかければ、ポスティングでのメジャー移籍がかなわなかった米球界での注目度もさらに高まるはず。そうなれば高校生もマネして、カーブに磨きをかける投手が増えると思う。負けないエースの進化に注目やね。
福本豊(ふくもと・ゆたか):1968年に阪急に入団し、通算2543安打、1065盗塁。引退後はオリックスと阪神で打撃コーチ、2軍監督などを歴任。2002年、野球殿堂入り。現在はサンテレビ、ABCラジオ、スポーツ報知で解説。