【地方再発見の旅】山陰の小京都・津和野で幻想的な街並みに魅了される (3/3ページ)

礼拝堂内は全国的にも珍しい畳敷き。こぢんまりとした空間ながら、色とりどりのステンドグラスが陰影を作り出す光景には、思わずため息が漏れます。

津和野カトリック教会を訪れたら、ぜひ「乙女峠マリア聖堂」にも足を延ばしてください。「乙女峠」というロマンチックな名前とは裏腹に、ここは津和野の暗い歴史を語り継ぐ場所。

乙女峠マリア聖堂は、明治の初めに弾圧を受け殉教したキリシタン殉教者を追悼するために建てられたものなのです。

浦上四番崩れで弾圧され、流罪になったキリシタンのうち、およそ153人が津和野へ流刑となりました。そして、そのうち37人が津和野藩の改宗のすすめに応じず、拷問によって命を落としたのです。ジブリ映画に出てきそうな可愛らしい外観をした聖堂のステンドグラスには、拷問の様子が描かれています。

「山陰の小京都」と呼ばれる津和野には、穏やかな自然に囲まれた風光明媚な城下町としての顔と、命を賭して信仰を守りぬいたキリシタンの殉教地としての顔、まったく異なる2つの顔がありました。
今、時を超えてその2つの顔が共存していることこそが、ノスタルジックな津和野の最大の魅力なのかもしれません。

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