悲報。花粉症は年々酷くなっている。その意外な原因とは?(アメリカ) (2/3ページ)
それは木がオスばかりだったのだ。
その謎を解明するために、彼はアメリカ農務省が出版した1949年の農業年鑑を調べてみた。するとこうあった。
街路樹を植える際は、種に起因する問題を避けるために、オスの木のみを選ぶこと
種を結ぶのはメスの木だけだ。どうも行政の都市計画を担当する人間にとって、それはちょっとした面倒であるらしかった。

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・植樹政策の失敗が花粉症を誘発させた
アメリカではニレの木が人気だ。20世紀前半、同国の主要都市の多くにニレの木が立ち並んでいた。偶然にもニレの木はそれほど花粉を飛ばさない。だから、そのままなら何も問題はなかったはずだ。
ところが不幸が起きた。イギリスから輸入されたオランダ産のニレから、悪性の病気が広まったのだ。そのおかげで、1989年までに、アメリカに生い茂っていたニレの木7700万本のじつに75%が枯れてしまった。
そこで失われたニレの木をどうにか復活させようと、各自治体で植樹が進められた。そのガイドラインとなったのが、例の農務省のお触れだ。
こうしてオスの木ばかりが植えられ、それが成熟するにつれて花粉を飛ばすようになった。
またオスとメスが自然に受粉して種を結ぶのを待つよりも、挿し木でクローンを作った方が手っ取り早かったことも事態をさらに悪化させた。