【難読】“じつに”だけじゃない! 「実に」の別の読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「実に」の読み方です。
“じつに”以外の読み方なんてあるの? と思った人は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
■「実に」の読み方は?
「実に」と書くと、きっと多くの人が“じつに”と読みますよね。
しかし、“じつに”以外の読み方があるのを知っていますか。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“げに”とも読みます。
■「実に」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「実に」の意味は以下のように解説されています。
げ‐に【▽実に】 [副]《「げん(現)に」の音変化という》 1 ある事柄に対する自分の評価・判断を肯定して、さらに強調する気持ちを表す。本当に。実に。全く。 「―恋こそはまことのいのちである」〈倉田・愛と認識との出発〉
2 他人の評価・判断に接して、納得し、賛同する気持ちを表す。なるほど。いかにも。 「ひまなき御前渡りに、人の御心をつくし給ふも―ことわりと見えたり」〈源・桐壺〉
「現に(げんに)」の音が変化して“げに”と読むようになったともいわれていて、肯定するとき、強調するときなどに使われる言葉です。
■読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「実に」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。「実に」は古典単語として、現代文よりも源氏物語などの古典文学で使われることが多い言葉です。
普段、使う機会はないかもしれませんが、知っていて損はないですね!
(ななしまもえ)