浜野謙太「俳優って“虚構を作る”仕事ですが、僕はなるべく“ホンモノ”をやりたいって思ってます」 (2/4ページ)
だから、自分から率先してなめられるように努めました(笑)。
結果的に、6人の同級生の楽しそうな感じとか、部活の部室内のような変なノリが作品にうまくにじみ出ていたので、そこは良かったなと思います。
■俳優をやったからこそ、気づけたこと
以前、唐沢寿明さん、麻生久美子さん、ムロツヨシさんと共演する機会があったんですが、皆さん、緊張する現場なのに、ちょっとでもNGが出ると、一瞬で素の自分に戻って、笑って話したりできるんですよ。
自然体というか、現実と虚構の際どいところを行き来しているというか……これは本当にスゴイと思いました。だからこそ、演技中に何が起こっても対応できるし、誰もが納得できる“しらじらしくない”演技ができるんだなと。
これは、演技面はもちろん、音楽面でも影響を受けましたね。自分たちのライブも、もう少し、しらじらしくなくできるのかなって。それまでは“こんなバンドだから、こうやらなきゃいけない”って、どこか型にハマって考えていたんです。でも、もっとメンバーの調子やお客さんの様子次第で変えてもいい。俳優をやったからこそ、気づけたことです。
だからといって、じゃあリアルだったら良いのかというと、実はそういう問題でもない。「このテイクにはパッションがあるね」ということもあれば、「この場面にこの熱量はいらなくない?」ということもあります。そのリアルさが必要なのか必要じゃないのか、全体として見たときに判断されるのは、演技も音楽も同じですね。