「童顔だけどふてぶてしい」有吉弘行と「ふてぶてしいけど上品」夏目三久の『怒り新党』共演に喝采! (2/2ページ)

日刊大衆

マネージャーにカレーを差し入れることがあると語る夏目に「迷惑だ」と2人の矛先が向かうと、彼女は次のように切り返した。

「たぶんですけど、お二人がクズなんだと思います」(同前、2013年3月30日)

 憧れの偉人を聞かれて「北条政子」と答えたこともある彼女は(同前、2014年7月15日)、なるほど、強い。悪ノリし始めた2人にたびたび冷水を浴びせる夏目を見ながら、私はテレビの前で笑い声をあげ、喝采を送っていたことを思い出す。

 かつて、コラムニストのナンシー関は、1998年の段階で有吉を評して次のように書いた。当時放送されていた深夜番組『リングの魂』(テレビ朝日系)、その芸能人最強柔道王を決定する企画で、フィジカルの強さを見せつけていた有吉への言及だ。

「あんなに童顔なのに、どうしてふてぶてしさしか印象に残らないのか。ユーラシア大陸横断も、今となってドロンズや朋友(パンヤオ)と比べてみると、特に有吉はひたむきさに欠けるというか(今思えば、であるが)没頭の度合いというか、体温というかが低い感じだった。それは、この生身の人間としての強さのせいだったのかもしれない。テレビという顔を強調する装置のせいで、我々は有吉という人間を、間違えて解釈しようとしていたのかもしれない。有吉は何故かふてぶてしく見える、のではなく生来ふてぶてしいのだ」(『テレビ消灯時間』文藝春秋)

 夏目は強い。図太い。が、あえて表現を変えると、あるいは見る人によっては、それは「ふてぶてしい」と言えるかもしれない。童顔だけどふてぶてしさが印象に残る男と、ふてぶてしいけど上品さが印象に残る女。なるほど、うまくマッチしている。

 話は戻って2日の『かりそめ天国』。マツコも交えて3人で暮らすわけにはいかないのかという視聴者からの投稿に対し、マツコが同調。有吉も「マツコさんさえ良ければね」と悪ノリ気味に同意したところで、夏目はきっぱりと言い放った。

「私は嫌です」

 あの日、あの3ショットはテレビでは最後となったのかもしれない。テレビを見ていた私は夏目の断言に、「それそれ!」とおそらく最後の喝采を送った。

(文・飲用てれび)

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