炭疽菌からエボラまで。使用されたら危険な生物兵器になりうる10の細菌・ウイルス (1/9ページ)

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炭疽菌からエボラまで。使用されたら危険な生物兵器になりうる10の細菌・ウイルス
炭疽菌からエボラまで。使用されたら危険な生物兵器になりうる10の細菌・ウイルス
致命的な生物兵器になる10の細菌、ウイルス
photo by iStock

 生物兵器の歴史は1155年にまでさかのぼる。赤髭王の異名を持つローマ皇帝フリードリヒ1世は、水源を遺体で汚染して敵を苦しめた。だが、より明確な形で生物兵器がこの世に誕生したのは、微生物学の発展によるものだ。

 疫病の恐ろしさは我々がまさに身をもって体験しているところだ。ゆえに、それが軍事利用されたときの恐怖は、生々しいまでに感じられる。以下では、使用されたら危険極まりない10の生物兵器を見ていこう。

・10. 炭疽菌

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credit:public domain/wikimedia

 エジプトで進化したとされる細菌で、聖書の出エジプト記にも炭疽菌(たんそきん)が原因と考えられる人間と家畜の大量死が記載されている。

 皮膚の細かい傷口に感染すると潰瘍となり、黒いかさぶたを形成するのが特徴(これが炭に見えることが名称の由来)。また肺に吸入してしまうと、インフルエンザに似た症状が発生し、非常に致死率が高い。

 第一次世界大戦時、ドイツ軍が連合国と取引のあった中立国の家畜やそのエサに入れ、感染させたともいわれている。

 ちなみに1925年の時点で、ジュネーブ議定書によって毒ガス兵器・細菌兵器の使用は禁止されていたが、その研究や生産は規制の対象外のままだった。
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