金星から電波シグナルを検出、その音を可聴化した金星の歌声(NASA)※要音声 (2/3ページ)
電波はここから放たれたもので、これを分析することで電離層の密度を調べることができる。
前回金星の電離層が直接計測されたのは30年も前のことだ。「パイオニア・ヴィーナス・オービター」が金星を訪れた1992年当時、太陽の活動は極大期近くにあった。
しかし今回は極小期が過ぎたばかりだ。じつは極小期では、金星大気の体積は同じままながら、電離層からは気体が宇宙へ逃げて薄くなると考えられていた。今回それが直接観測された形だ。
探査機、パーカー・ソーラー・プローブによる3回目のフライバイでは、金星の夜側の画像を撮影することができた(image credit:NASA)
・金星の電離層の謎を解くことが居住可能な惑星特定のヒントに
なぜ太陽極小期には金星の電離層が薄くなってしまうのか?
その謎の解明は、地球と同じようなプロセスで誕生したはずの金星が、有毒ガスに包まれた灼熱の惑星になった理由を解き明かすヒントになる。
そして、それは太陽系の外で発見されている地球型惑星の運命が、居住可能なものになるかどうかを分ける要因の理解にもつながっている。