火星の火山が活動している可能性。生命体が存在に期待 (1/3ページ)
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今から30~40億年前、火星は火山活動が活発な惑星だった。だが、もしかしたら今もそうなのかもしれない。
『via=ihub" target="_blank" title=""Icarus』(4月21日付)に掲載された研究によると、過去5万年以内に噴火したことを示す痕跡らしきものが見つかったのだ。
・火星の赤道付近に謎めいた暗い沈殿物を発見
それが発見されたのは、火星の赤道付近にある「エリシウム平原」と呼ばれる地域だ。そこにある亀裂に沿って、「謎めいた暗い沈殿物が、ワシントンDCよりもわずかに大きい範囲をおおっている」のだという。どうも、それは灰と岩石の薄い層であるらしい。
アメリカ、惑星科学研究所のデビッド・ホルバート氏らの仮説によれば、それは火山の噴火によるものだ。
しかし、もしそうだとすれば、どうやってそこに堆積したのだろうか?
火星が誕生してかなりの時間が経過している。噴火と関係がありそうな溶岩流が見当たらないのに、地表付近にマグマが溜まっているとは考えにくい。となると、マグマはもっと深いところにあるのかもしれない。