標準語では説明できないので、道民が「あずましく」なくなってしまう方言 (2/3ページ)
「あずましくない」は道民の気質と結びついている? 
さらに詳細を調べていくと、北海道教育大学学術リポジトリで北海道教育大学元教授の夏井邦男氏の「北海道方言の語志的研究から:『アズマシクナイ』という言葉」という文献(01年)を見つけた。
それによると、「あずましくない」という言葉は、東北由来のもの。青森等では「あずましい」と肯定の形で用いられることが多いが
「北海道では打消しの語を伴って用いる傾向が強い」
との一文もあった。
夏井氏が01年12月に同大学の1年生を中心とした61名の学生を対象に行った調査で、「あずましい」を知っている35人の生徒のうち23人が「アズマシクナイ」という形を使っていたという。
その傾向について夏井氏は、
「ゆったりと広々とした大地のように、くつろいだ快適な状態にあることをよしとする北海道人の気質と結びついたのが、まさにこの否定の語系であったと考えられる」
と分析している。
今回編集部に投稿をよせた男性も、「あずましくない」は使うが、「あずましい」は使った覚えがないとのことだった。
のんびりとしたことを特に好む北海道人にとっては、「あずましい」ことが普通で、「あずましくない」ことは異常となり、結果としてこの否定形の方が多く使われているのかもしれない。
この「あずましい」「あずましくない」という言葉について、ツイッターでも調べてみた。