『ONE PIECE』“ひとつなぎの大秘宝”正体判明!? 初期短編に意外なヒントが…
世界規模の人気を誇る漫画『ONE PIECE』には、さまざまな謎が存在する。その中でも最大のミステリーといえば、タイトルにもなっている「ワンピース」(ひとつなぎの大秘宝)だろう。そんなキーアイテムの正体をめぐって、現在ネット上ではとある有力なウワサが出回っているようだ。
カギを握るのは初期の短編『MONSTERS』その説の出所となっているのは、作者の尾田栄一郎が「ONE PIECE」以前に発表した短編『MONSTERS』。同作にはドラゴンを呼び寄せる〝竜の角笛〟が登場するのだが、この角笛こそ「ひとつなぎの大秘宝」の正体なのではないか…と一部のファンが指摘している。
そもそも第967話『ロジャーの冒険』において、最後の島で「ひとつなぎの大秘宝」が発見されたとき、海賊王ゴール・D・ロジャーは笑っていた。この笑いの意味は、「手に入れても意味がない宝だったから笑うしかなかった」ということだと捉えられる。そこで浮上してくるのが、ロジャーが持っていた巨大な卵の存在だ。
ロジャーは自身の船、オーロ・ジャクソン号に巨大な卵を積んでいた。これが「MONSTERS」に登場したようなドラゴンの卵だと仮定してみると、さまざまな描写と辻褄があう。つまり、ドラゴンを呼べる角笛を手に入れたのに、肝心のドラゴンはまだ卵のままだった…ということだ。
また、第968話『おでんの帰還』では、「ひとつなぎの大秘宝」を見つけたことに対して「おれ達は…早すぎたんだ」と説明する一幕が描かれていた。このセリフも、ドラゴンが生まれる前だったから〝早すぎた〟と言っていたのかもしれない。
ちなみに尾田は単行本47巻で、「ONE PIECE」と「MONSTERS」が同じ世界観を共有していることを明かしている。また、「スリラーバーク編」で登場したリューマと「MONSTERS」の主人公が同一人物というのも有名な裏設定だ。そのため、角笛やドラゴンが両作に共通する要素であってもおかしくはない。
それどころか、尾田は連載を始めるにあたって物語のゴールである「ひとつなぎの大秘宝」を最初に決めていたはず。そのヒントが連載開始前の短編、すなわち「MONSTERS」に隠されている可能性は非常に高い。
「ひとつなぎの大秘宝」は何をもたらすのか?では「角笛」によって呼び出されるドラゴンは、一体何を可能にするのだろうか。ファンの間では、ドラゴンの能力について《生きとし生けるもの全てに指示を与えることができる》ものだと推測されている。人魚のしらほし姫が海王類を操れる「古代兵器ポセイドン」であることから、ドラゴンがしらほし以上の力を持つ可能性は捨てきれない。もし推測が合っていれば、角笛を手に入れることで全ての生物を操れる…というわけだ。
尾田は『ちびまる子ちゃん』の作者・さくらももこのデビュー30周年記念ムック本『おめでとう』内の対談で、「ひとつなぎの大秘宝」がルフィたちにとって〝ご褒美になる存在〟だと明かしている。もし角笛によってドラゴンの力を利用できるのなら、ルフィたちが大きな恵みを得られることは間違いないだろう。
以上の説に対して、ネット上では《完璧》と絶賛する人がチラホラ。その一方で《それでは物語がオチない》《面白い発想だけど、それだとシャンクスが泣いてたのがよく分からん》などと納得できない人もいるようだ。
尾田がユーチューバー『フィッシャーズ』の動画で「(ONE PIECEは)5年以内には終わりたい」と発言してから、約2年が過ぎた。しかしどのような結末が描かれるのか、読者にはいまだ見当もつかない状態だ。誰もが納得できるようなオチが待ち受けているのか、それとも…。今後物語に新たな進展が見られることを期待したい。
文=野木
写真=まいじつエンタ