宮崎謙介〈政界“魑魅魍魎”ウォッチ〉「『ワクチン調査レポート』の舞台裏」 (2/2ページ)
その上で派閥同士を競わせて成果をあげよう、という魂胆だったのかもしれません。
結果、浮かび上がった2自治体の事例が、オペレーション改善の決め手になる可能性が。ひとつは、打ち手の問題で、
「場所やワクチンの数より、とにかく打ち手が足りません。なんたって医師会からは、町クリニックから常駐医師を外に出すことはできない、と止められていて」
ということ。つまり、医師会のせいで町医者や看護師が動員できない、という主張です。
片や、予定よりも早く高齢者に打ち終わりそうな自治体も。こちらは住居の街区ごとに日時を決め打ちするやり方。事前の電話やネット予約はなく、指定日に直接来てもらう方法ですが、高齢者には最も合うオペレーションかもしれません。
くしくもこの6月末にチケットぴあの店舗運営が全て幕を閉じる、と知りました。もうすぐ大規模接種会場の予約も始まるわけですよね。これも電話とネットで予約、しかも予約数を制限するってまた‥‥。いっそのこと閉店するチケットぴあに、ワクチンぴあとして手伝ってもらってはどうなのか。派閥の成果争いで自治体の課題が浮き彫りになった今、次なる「打つ手」を早く決めないと‥‥。
宮崎謙介(みやざき・けんすけ):1981年生まれ、東京出身。早稲田大学を卒業後、日本生命などを経て、12年に衆議院議員に。16年に辞職し、経営コンサルタントや「サンデー・ジャポン」(TBS系)などに出演。「バラいろダンディ」(TOKYO MX)ではレギュラーMCを務める。