アメリカの高校生の約10人に1人が性別多様性(ジェンダー・ダイバース)であると回答

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近年、先進国では人間の性における多様性が進んでいる。「個性」を認め「個性」に価値があると考える社会環境の変化に伴って、自身を多様性と認識し、告白する人が増加しているのだ。
世界では「LGBTs」の認知が広がりを見せ、社会的に承認されはじめている。昔とは違い、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)であることを言えるようになってきた。
このほど、アメリカで高校生を対象とした新たな調査を行ったところ、10人に1人が性別多様性(ジェンダー・ダイバース)を自認しているという結果が発表されたという。『UNILAD』などが伝えている。
・10代の若者に増加する性別の多様性
医学雑誌『Pediatrics』で、アメリカの高校生を対象とした性に関する新たな調査結果が発表された。
この研究に携わったチームは、ペンシルベニア州ピッツバーグ大学大学院公衆衛生大学院をはじめとする、複数の大学医学部、および小児病院の研究者で、彼らは正確なデータを得るために既存のリスク行動調査を行い、これまでよりも選択肢を増やし、2部構成の性別多様性に関する質問を実施した。
性的多様性(ジェンダー・ダイバース)は、出生時に割り当てられた身体的性別と内面が一致しない性同一性の人や、男性、女性といった性別にとらわれない意識を持つ人などを意味する。
今回の調査では、現在アメリカ全土で推定されている性別多様性の数値を5倍ほど上回ったことが報告された。

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・約10人に1人が性別多様性を自認
調査対象になったのは、ペンシルベニア州ピッツバーグにある13の高校に通う10代の若者たちだ。調査では次の2つの質問が投げかけられた。
1. あなたの性別(出生証明書に記載されてあるもの)は何ですか?
2. あなた自身を最もよく表していると思う言葉を以下から選択して下さい(重複可、該当するもの全てを選択)
「女性」「男性」「トランス女性」「トランス男性」「ジェンダークィア(流動的な性別と考える人)」「ノンバイナリー(男女どちらの性別にもはっきりとあてはまらないと考える人)」「その他のアイデンティティ」
その結果、3168人の学生のうち291人の参加者(9.2%)は、出生時に割り当てられた性別が自身と一致していないと回答。約10人に1人の割合だ。
そのうちの約30%が「トランスマスキュリン(女性として生まれたものの、自分に女性らしさよりも男性らしさを感じる人)」を自認し、約39%が「トランスフェミニン(男性として生まれたものの、自分に男性らしさより女性らしさを感じる人)」を自認した。
更に、自分の性認識が男女のどちらにもはっきりと当てはまらない「ノンバイナリー」だと考える人は約31%にのぼったという。
この研究チームメンバーとなったピッツバーグ小児病院の専門医ケイシー・キッド博士は、「性別多様性の人すべてがトランスジェンダー(生まれた時に割り当てられた性別が自身の性同一性と異なる人)であるとは限らない」と、既存の調査結果を修正する旨を明かした。

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性別様性を自認する人たちが増えつつある今、あらゆる性に対する社会の意識も変わりつつある。
大切なことは、ひとりひとりが「自分らしさ」を理解してそれを社会に発信していくこと、そして周りの人も多様性についての正しい知識を学び、それを個性として受け入れるという理解を示すことかもしれない。
written by Scarlet / edited by parumo