若い恒星の周りに広がる星周円盤の中に、生命の誕生に不可欠な有機分子を発見(はえ座) (2/3ページ)
これから崩壊へ向かう雲の段階で形成され、熱で破壊されることなく今日まで生き残ったと考えられる。

credit:ESO/NASA/ESA/Ardila et al.
・有機分子の発見は生命体の誕生につながるか?
メタノールはたった6つの原子で構成される単純な有機分子だ。しかしこれが円盤の熱に耐えたということは、もっと複雑な有機分子も耐えられる可能性が高いことを示している。
「つまり惑星や彗星の組み立てが始まるとき、すでに化学的な複雑さがあるということです」と、米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのカリン・オバーグ氏は説明する。
「その状態から生命誕生までの道筋はわかりません。ですが、惑星の形成時点ですでに、有機的かつ複雑な化学物質の構築に向かっているとわかったことに興奮しています」
研究グループは今後、さらに高解像度で観測を続け、円盤のどこにメタノールがあるのか特定を試みるとのこと。
またほかの円盤にもメタノールが存在しているのか、複雑な有機分子はあるのかといったことを調べる予定であるそうだ。