追悼!最後の二枚目スター田村正和「77年の知られざる私生活と愛され素顔」 (2/3ページ)
主演する『離婚ともだち』(TBS系)の“記者懇親会”という名目で、田村さん、大原麗子さん、藤竜也さんら出演陣と、ホテルでしゃぶしゃぶを囲むという、番宣イベントがあったんです」
その懇親会に、田村さんは少し遅れて現れたという。
「田村さんは当時の二枚目そのままに、“あ、どうも〜”と大原さんの隣に座られた。でも、大原さんが皿に取ってくれたしゃぶしゃぶにまったく手をつけないんです。ビールなめた程度で“ちょっと失礼”と席を立ったので、トイレかと思って追いかけました」(前同)
だが、どこにも見当たらず、城下氏がふと厨房のカウンターを見ると、しゃぶしゃぶを急いでかき込む田村さんの姿があったという。
「きっと、おなかが空いていたんでしょうね。その後、また二枚目の顔で“いや、失礼いたしました”と席に戻った。私はそれを全部見ることになって、彼は“田村正和を演じているんだ”と思いましたね」(同)
■ラブシーンで納豆を…
そんな田村さんとラブシーンを演じたことのある、女優の故・生田悦子さんは、こんな秘話をエッセイで記している。
〈そのときの監督がキスシーンで唾液が糸を引く様子を撮りたいと言いだしたの。(中略)でも、なかなか糸を引かないんですよ。そのため、撮影所の食堂にあった納豆を食べて試したんだけどダメ。(中略)結局、そのシーンは撮れなくて、そのうえ気持ちが入らないラブシーンになっちゃいました(笑)〉(『週刊女性』2017年4月18日号)
あの田村正和が納豆の糸を交えてキス……とは、思わず笑いそうになる話だが、演技に関しては実にストイックな俳優だったという。