子どもを「指示待ち人間」にしてしまう親のダメな習慣 (2/2ページ)
子どもをかばいたい気持ちは親として当然ですが、それでも親の思い込みで子どもを責任から逃れさせて「被害者」に仕立てることは、いいこととは言えません。こういう方法で子どもを守ろうとするクセがある親は、やはり自分自身も責任を回避し、被害者の立場に立とうとする思考グセがあるのかもしれません。
冷静な親であれば、トラブルを「どちらが悪くてどちらが被害者」とは捉えません。たとえば、わが子が他の子とケンカになって叩いてしまったとしたら、その出来事についてわが子が語るストーリーに引きずられることなく、何が起きたのかを整理して、叩いた理由や次に同じことがあった時にどう対処するかをたずねます。
こういう接し方をすることで、子どもはトラブルを被害者・加害者の枠組みではなく、「成長するチャンス」と捉えるようになります。
■わが子がスポーツチームでレギュラーになれないと怒る親人間には目先の損得しか見えない人と、長期的な視点を持てる人がいます。
目先の損得ばかり見てしまう親は、わが子がクラス演劇で脇役になったり、スポーツチームでレギュラーになれなかったりすると、感情的になりがちです。なかには学校に文句を言いに行ってしまう親も。
そこからは「演劇には、それぞれの役割分担がある」「レギュラー選手になるための努力の仕方を考える」など、組織におけるメンバーのあり方や成長に対する総合的、長期的な視点が抜け落ちています。
そんな親の姿を見た子どもは「思い通りにならない時は、文句を言えばいい」と考えるかもしれません。それもまた、子どもから主体性を奪う結果になりやすいのです。
ここでは、子どもが「指示待ち」になりやすい親の習慣や考え方をいくつか紹介しましたが、もしこれらに心当たりがあったとしても、それは親自身のせいではありません。
「あなたがついやってしまう無意識の言葉の使い方、思考、行動、愛情のかけ方は、親の世代から引き継いだものです。無意識の習慣としてやってしまうことを、あなたの内側を整えることで、少しずつ変えていきましょう。そしてあなたの代から、次の世代(自分の子ども)に、新しい習慣のバトンを手渡してください」(P18~P19)
本書では、主体的に動く子どもを育てるために、親自身が何をすればいいか、どんなものの見方、愛情のかけ方をすればいいのかについて、脳科学やNLP(神経言語プログラミング)などの視点から解説されています。
子どもは親の背中を見て育つもの。子育ては、まず親自身の習慣を見直すことからスタートしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)