すべては「測る」ことから始まる。知的好奇心をくすぐる測量の世界 (2/2ページ)

新刊JP

■測量の「基準」、三角点を探しに出かけよう

測量の成果の最たるものは、何といっても「地図」だ。
地図には、縦と横に線が格子状に引かれている。これは皆さんもご存知であろう「緯度」「経度」を示す線だが、これがいわば地球上の位置を示すための「共通の基準」。この基準があるからこそ、自分がいる位置を座標で表すことができるし、これから向かおうとしている目的の場所や距離も把握することができる。

もちろん、実際に地面を見ても線は引かれていない。そんな中で自分の位置を把握するためにはどうすればいいのか。それは「基準点」を見つけることだ。

その一つである「三角点」は、国土地理院が作った緯度・経度・標高の基準になる点で、1等級から4等級まであり、全国で109137点(2021年4月1日現在)設置されているという。高い山の上に置かれていることが多いが、街中にもある。下に掲載した写真は北区が設置した3級基準点で、区道等の施設の管理のために設置されたもの。その大きさは横に置かれた100円硬貨よりも一回り大きいくらいなので、なかなか気づくことはできないだろう。

あなたが住んでいる場所の近くにも、探してみると三角点が見つかるかもしれない。国土地理院のホームページには「基準点成果等閲覧サービス」というページがあり、そこかで日本全国のさまざまな基準点が検索でき、三角点を選んで位置や情報を確認することができる。

ステイホームのご時世だが、散歩がてら家の近くの三角点を見つけに行ったりするのも良い気分転換になるかもしれない。これも測量の世界を楽しむ一つの方法だろう。

マンガと図解で測量の世界を教えてくれる本書は、専門の知識が全くなくても読むことができる。地図が好きだったり、地学に興味があるならば、なおさら面白く感じるはずだ。

また、もちろん測量を学んでいる人や、測量士や測量士補の資格取得を目指している人にとっても勉強になる。まさに知的好奇心をくすぐる一冊である。

(新刊JP編集部)

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