生田絵梨花と松村沙友理「からあげ姉妹」ペアPVがもたらしたものとは【乃木坂46「個人PVという実験場」第19回2/4】 (4/4ページ)

日刊大衆

■日常の「音」をサンプリング

 また、本作では二人が夜の公園などで音を鳴らす様子がややシュールな画とともに収録され、音声と同時に映像もサンプリングで重ね合わされることで、独特の空気感を生んでいるが、こうした日常の何気ない音/映像を収集し重ねていく過程は、個人PVの自由度および尺の長さとそもそも相性が良いようだ。

 二度のペアPV制作を経たのち、13枚目シングル『今、話したい誰かがいる』で再度個人PVが制作された際には、永島聖羅の作品(監督:三枝友彦)でも同様の試みが行なわれている。

https://www.youtube.com/watch?v=0LXWjZolZyI
(※永島聖羅個人PV「永島聖羅」予告編)

 やはりこの作品でも、永島が立てる日常音をもとにして、サンプリングを重ねていく。やがて楽器の音にサポートされるようにしてトラックが出来上がると、クライマックスでは永島が8小節のラップを披露して作品を締めくくる。

 ハシダカズマ(箱庭の室内楽)が作曲し、当時lyrical schoolのマネージャーやDJを務めていた岩渕竜也が作詞した一曲は、乃木坂46楽曲と大きくテイストを異にしているのはもちろん、従来の個人PVにみられる楽曲とも手触りの違う、特有の空気をまとっている。永島にとってグループ在籍中最後の個人PVとなったこの映像は、音楽系の個人PV群にも一風変わった広がりをもたらしている。

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