コンプレックスをサッカーで克服 差別と隣り合わせだった鈴木武蔵の半生 (2/2ページ)

新刊JP

現在はレンタル移籍でサウサンプトンFCでプレー)が興味を抱いてくれて会話が始まり、コミュニケーションのきっかけとなった。

幼少の頃から足が速かった。ジャマイカ人の父から受け継いだ身体能力は大きな強みである。学校生活ではうまくいかなくても、サッカーでは次第に周りの仲間たちが鈴木選手の力を認め、集団の中の「異物」と思わずに接してくれるようになった。

「今、僕は自分が黒人ハーフであることに誇りをもっている」と鈴木選手は本書で綴っている。

日本に来てからしばらくは「ハーフで黒人=人と違う=悪」という価値観に縛られていた。その価値観から少しずつ逃れていくことができたのは、まぎれもなくサッカーのおかげだった。

コンプレックスをサッカーで克服してきた鈴木選手。サッカーに限らず、人それぞれ好きなことに打ち込むことで、自己認識は変わっていき、自信がつき、信頼できる仲間もできる。それは自分が囚われてきた窮屈な価値観やコンプレックス、思い込みをうちやぶるきっかけになるのだ。

(T・N/新刊JP編集部)

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