断末魔の叫び声が聞こえる。アステカ族の死のホイッスル(音声注意) (1/2ページ)

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断末魔の叫び声が聞こえる。アステカ族の死のホイッスル(音声注意)
断末魔の叫び声が聞こえる。アステカ族の死のホイッスル(音声注意)
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 14世紀後半、メキシコ高原に文明を形成したアステカ族。彼らは複雑な神話体系と多彩な農耕儀礼を生みだしたことで知られている。そんなアステカ族に古くから伝わるものの一つに「死のホイッスル」がある。

 このホイッスルが奏でる音はそれはそれは恐ろしい。心底ぞっとするような音なのだ。おびただしい死体がしぼり出す金切り声、あるいは生きながら焼かれる人間の断末魔の叫びに似た、とてつもない恐怖を呼び起こす響きなのだ。



DEATH WHISTLE

・生贄を捧げる前、敵の戦意を消失させるために奏でた死のホイッスル
 考古学者によって頭蓋骨の形をしたこのホイッスルが発見されたのは20年前。だが、そのときは単なる玩具として捨て置かれてしまった。

 その形状ばかりが研究され、まさか吹いて音を出すものだとは誰も考えなかった。身の毛もよだつような音色が出ることがわかって以来、科学者やミュージシャン、歴史家などの関心を集めている。

 祖先であるアメリカ先住民の音楽を再現している、機械工学の専門家ロバート・ベラスケス(66)によると、アステカ族は神に生贄を捧げる前に悲しみに沈んだこの死のホイッスルを奏でたという。

 この死のホイッスルの音色で死者が黄泉の国へ旅するのをいざなったと信じる歴史家もいる。各部族が敵の戦意をくじくための戦闘前の心理作戦として、身も凍るようなこうした音を使うとも言われている。
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