『ONE PIECE』ニワカには理解できない!?「アラバスタ編」の隠れ名場面3選
6月21日、『ONE PIECE』公式YouTubeチャンネルで、グランドライン突入からアラバスタ編までを対象とした「〝激アツ名場面〟ランキング」が発表された。ゾロが「獅子歌歌」を披露したMr.1との戦いなど、誰もがよく知る人気シーンが多数ランクイン。しかしコアなファンにとっては、少々物足りないチョイスだったのも事実だ。そこで本稿ではアラバスタ編に絞り、魂が震えること間違いなしの「隠れ名場面」を振り返ってみたい。
伝説の会話劇からサービスシーンまで<その1>サンジの「こちらクソレストラン」
すべてのサンジファンから〝伝説〟とされているのが、173話『バナナワニ』と174話『Mr.プリンス』にて描かれたエピソード。そこでルフィたちは、クロコダイルたち「バロックワークス」に捕らわれている。しかしサンジだけは逃れており、「バロックワークス」の電伝虫に電話をつなぐと「こちらクソレストラン」と言い放つのだ。
さらに、サンジの正体を探ろうとするクロコダイルに対して、バロックワークス風に「Mr.プリンス」と切り返す一幕も。クールなセリフ回しによって、「アラバスタ編」の大ボスを翻弄してみせる様は、今見てもシビれてしまう。また〝Mr.プリンス〟が、サンジの出生に繋がる伏線となっていることもポイントが高い。
近年のサンジといえば、全く目立った活躍ができていないことで話題に。2年間の修行でパワーアップを遂げたはずが、「魚人島編」では人魚に興奮して鼻血を噴き上げ、うっかりギャグシーンで死にかけてしまう。他にもドレスローザでは、あっさりヴァイオレットの罠に嵌るなど、醜態を晒すことの方が多い始末。今では忘れ去られつつあるイケメンなサンジを拝みたい人は、絶対に「アラバスタ編」を振り返るべきだ。
<その2>ナミの「幸せパンチ」
名場面として取り上げられることはあまりないが、多くのファンが今でも鮮明に覚えている衝撃シーンといえばナミの「幸せパンチ」だろう。213話『VIP』にて、激闘を終えたルフィたちは宮殿にある大浴場で戦いの傷を癒す。そこでゾロを除いた男性キャラが女湯を覗きに行くというお風呂シーンのお約束が。普通なら覗かれた女性キャラは激怒するものだが、なんとナミは纏っていたタオルを手放して身体を見せつける。そして「幸せパンチ!! 一人10万よ」と告げ、男性キャラたちを悩殺するのだった。
「幸せパンチ」は、「ONE PIECE」史上最も有名なお色気シーンとしてお馴染み。驚きなのは、それまで女性に全く興味がないように描かれてきたルフィまでも興奮していることだろう。とはいえ当時の読者の中には、裸を見せることに抵抗のないナミの貞操観念を疑った人も多かったのではないだろうか。
ミステリアスな敵幹部の意外な素顔…<その3>ロビンの「私の夢には敵が多すぎる」
「バロックワークス」の副社長にして、クロコダイルの腹心だったロビン。彼女はミステリアスな敵キャラとして登場するものの、218話『記録指針が丸い理由』では意外な素顔が明らかとなる。
ロビンは考古学の聖地である「オハラ」の出身で、幼少時からポーネグリフを読める天才。しかし「オハラ」は幼い頃に滅ぼされ、人生を賭けてポーネグリフを解読する道を歩むのだった。「バロックワークス」にもそうした目的から潜入していたが、古代兵器プルトンの情報を隠したことでクロコダイルに重傷を負わされる。
そこでロビンはもはや死を受け入れ、自分の人生を悲観しながら「私の夢には敵が多すぎる」と涙を流す。それまでの冷たい印象から一変して、激しい感情を覗かせる名シーンだ。けっきょくロビンはルフィに救い出され、やがて仲間となるのだが、彼女の〝死にたがり〟はしばらく直らなかった。今にして思えば、この場面こそロビンの「メンヘラ」キャラの始まりだったのかもしれない。
「ONE PIECE」には、名場面として語り継がれるシーンが数えきれないほど存在する。しかし真のファンなら、あえて語られることのない隠れ名場面を発掘してみてはいかがだろうか。
文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ