自動車用燃料電池の市場規模、2028年に59万6225台到達予測 (2/3ページ)
また、2020年の後半数ヶ月間はゼロエミッション車の需要が増加したため、FCEVメーカー全体としては大きな落ち込みは見られませんでした。
牽引要因:燃費向上と航続距離の延長
FCEVは、ICE車に比べて燃費が良く、FCEVの燃費はMPGge(ガロンガソリン換算)あたり約63マイルですが、ICE車両の燃費は高速道路で29MPGgeです。ハイブリッド化により、FCEVの燃費は最大で3.2%向上します。市街地での燃費は、ICE車の20MPGgeに対し、FCEVは55MPGge程度となります。FCEVとBEVでは、満タン・満充電時の走行距離に大きな違いがあります。FCEVは無給油で300マイル近く走行することができます。BEVの平均航続距離は、フル充電で約110マイルです。このように、燃料効率の向上と航続距離の延長がFCEVの需要を押し上げ、自動車用燃料電池市場を牽引しています。
制約要因:水素燃料インフラへの高い初期投資
水素ステーションなどのインフラ整備にかかる費用は、石油やディーゼルなどの燃料車に比べて高額です。そのため、他の代替燃料に比べて、水素燃料インフラの成長が遅れています。これは、水素燃料に必要な機器が高価であることに加え、水素の燃えやすい性質から、安全対策が必要となるためです。水素燃料ステーションのコストは全体で約100〜200万米ドル、ガソリン燃料ステーションは約20万米ドル、CNG燃料ステーションのコストは約20万米ドルとなっています。