欧州LCV市場、2030年に電動LCVが市場占有率35%に迫る見込み (2/3ページ)
また、OEM間でプラットフォームを共有することで、部品やコンポーネントを共通化できることも利益につながります。これにより、OEM企業の1台あたりのコストが削減され、利益率が向上します。FCAとPSAは、LCV分野で30年にわたる共同開発の関係にあるため、Stellantis社にとっても、バンの共同開発に伴うシナジー効果はすでに存在しています。また、PSAはトヨタ向けにもLCVを生産しており、Stellantis社はトヨタの生産能力を高めてEUからの合併承認を得ることになります。これにより、Stellantis社の市場シェアは最大36%まで向上します。
LCVの電動化も、PSAとFCAの両社が実現しようとしている重要な目的です。欧州では、電動LCV(eLCV)が2025年にはLCV全体のシェアの15%、2030年には35%近くを占めるようになると予想されています。欧州の公害削減規制が大きく後押しする中、OEM各社はLCVフリートの電動化を有力な選択肢と捉え、電動LCVのラインアップを拡充しています。PSAは、小型バンの電動化に着手しています。2021年までにLCVラインアップの100%電動化を見込んでいます。PSAのLCV電動化戦略は、Stellantis社が欧州LCV市場でのリーディングポジションを維持・強化するための基盤となります。