過当競争の時代が到来した歯科業界 勝ち残るための4つの戦略とは? (2/2ページ)

新刊JP

医院が儲からないと、経費や人件費の切り詰めなどを考えなければいけなくなり、困難な状況と向き合わなければいけなくなるのだ。

■数人だった患者を短時間で増やした方法とは?

河野氏は患者を増やすために、どのようなことを大事にしていたのだろうか。それは、しっかりと足元を固めるということだったようだ。

もちろん、レーザー治療やインプラントといった自由診療に力を入れることも大切だが、9割5分以上の日常的に行われている治療の精度を上げていく。保険適用内での虫歯治療や歯を抜くことなど、どの医院でもやっている治療を大事にしたという。

また、内部のマーケティングも同じだ。挨拶についても、ただ「おはようございます」と言うのではなく、しっかりと頭を下げる。ちゃんと立ち止まって挨拶をする。そういった一つ一つの基礎的な所作の精度を高めていったという。こうしたことは、お金がない中でも打てる手だ。

他にもカフェなどで使われるようなブラックボードを毎日医院の前に出して、アピールを試みた。ここでは、ボードの中身を書く担当を河野氏含めてスタッフ全員で持ち回りにしたり、ボードを出す場所を工夫し、どうすれば通行人にアピールできるかを考えたりするなど、医院のメンバー一丸となって地道に取り組んでいった。

河野氏は「このような地道な取り組みは、今も大切な私たちの活動の根幹です」と語る。まだ患者が少ない状態でも、繁盛する歯科医院にすることはできる。そのためにはまず「礎」作りから始めることが大切のようだ。

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競争が激しくなる中で、いかに患者を増やしていけばいいのか。それは、ひいて言えば地域の人たちから愛される歯科医院になるにはどうすればいいかという考え方が必要になってくる。

本書は前述の通り、「マーケティング」「人材育成」「組織づくり」「営業」という4つの戦略の軸を深掘りしながら、歯科医院としての激しい競争を乗り越えていくための考え方や方法を教えてくれる。
患者により良いサービスを提供するためにも、おおいに参考になる一冊だろう。

(新刊JP編集部)

*1…歯科医師・歯科医療機関の数
https://www.jda.or.jp/dentist/about/index_7.html

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