27年にわたり数万匹の野良犬や猫を救い続けてきた僧侶(中国)

カラパイア

27年にわたり数万匹の野良犬や猫を救い続けてきた僧侶(中国)
27年にわたり数万匹の野良犬や猫を救い続けてきた僧侶(中国)
27年間、数万匹の犬や猫を救い続けてきた僧侶
 上海に、27年にわたり数万匹の野良の犬猫や動物を救助・保護してきた1人の僧侶がいる。

 彼は、中国で増え続ける野良犬や野良猫が、最終的には公共の施設で安楽死や餓死という運命を辿るのを少しでも防ごうと、長い間自費で救済活動を行い、賃貸施設を借りて数多くの犬猫の世話をしてきた。

 現在は、弟子に寺の仕事を任せ、動物救済保護により一層力を入れているという。『Oddity Central』などが伝えた。



Shanghai’s animal saviour: helping strays in China is spiritual journey for Buddhist monk・27年にわたり何万匹もの野良の犬猫を救済してきた僧侶
 上海の報恩寺で僧侶を務める知祥さん(53歳)は、僧侶である傍ら、野良犬や野良猫などの動物たちの保護と世話に27年間献身的に人生を捧げてきた。

 知祥さんが、動物の救済を始めたきっかけは1994年のこと。高速道路上で交通事故に遭った1匹の猫が、重傷を負い2本の脚だけで道路を這うようにしている姿を目撃した時、使命とも呼べる思いが沸き上がってきたという。

 猫を救助・保護して以来、知祥さんは多くの野良猫や野良犬を救ってきた。既に路上で死んでいる野良たちに対しては、紙袋の中に入れ埋葬してやり、助かる見込みのある動物は救助して獣医院へ連れて行った。

 知祥さんは、弟子たちに寺の日常業務を任せて、動物たちへの保護や世話に勤しんだ。

 現在、数百匹の野良猫、約8000匹の野良犬、鶏、ガチョウや孔雀を世話している彼は、保護した動物の全てを獣医院に診せるには費用が掛かり過ぎることから、自ら薬を投与する方法も学んだ。

 長きにわたり犬猫たちの世話をしていく中で、知祥さんは猫よりも犬の方が問題が多いことを知り、2006年以降は犬たちのために人生を捧げることを決意した。

・公共の動物施設から救出した犬猫を世話
 知祥さんが世話している犬のほとんどは、公共の動物保護施設から救出されたものたちだ。

 中国では、公共の動物施設にいる犬は、いずれ安楽死処分を受けるか餓死するかのどちらかになるという。

 知祥さんはそんな犬猫たちを施設から救い出して、数日間自分の寺院へと連れて行き、健康状態を管理し、必要であれば薬を与える。

 その後、健康な犬は浦東新区にある9000平方メートルの広さの賃貸施設へと送られる。

 しかし、その施設の家賃も、犬の餌代も馬鹿にならない。施設には7人のスタッフがいて犬たちの世話をしているが、8000匹ほどいる犬たちが食べるドッグフードの量は1日1トンにも及ぶという。

 2017年まで、知祥さんは一度たりとも寄付金の呼びかけを行ってこなかった。しかし、増え続ける犬猫たちの世話にかかる費用は自身の力だけではどうにも不可能となり、援助金を呼び掛けるようになった。

 保護された施設の犬たちの何匹かは、アメリカやヨーロッパ諸国に里親が見つかり、引き取られていくそうだ。

 どこに貰われて行っても、犬たちが穏やかに暮らしていけることが、知祥さんの唯一の願いだ。

 知祥さんは、時に「ペットにしたい」「番犬にしたい」とやってくる人たちの誰にでも犬をすぐに引き渡しているわけではない。彼らが本当にいい飼い主かどうかを知ることが重要だと話している。・深刻な野良犬問題に直面している中国
 2019年の時点で、約5000万頭もの野良犬がいた中国は、毎年その数が2倍に増えていると言われるほど深刻な野良犬問題に直面している。
street-dogs-5903305_640_e
pixabay

 知祥さんは、その原因のひとつは身勝手な動物愛好家にあると言う。
彼らは、猫や犬に餌を与えることはいいことだと思っているのです。でも、避妊去勢手術をしない犬猫たちが餌を与えられると、その数は増えるばかりです。

数が増えれば、安楽死させるために施設に送るわけです。今中国には、身勝手な動物愛好家やペットを飼育放棄する無責任な飼い主が増えています。
 僧侶であるにもかかわらず、野良犬や野良猫の保護活動に献身的になる知祥さんに「寺の仕事をしろ」と批判する人も中にはいる。

 しかし、知祥さんはせめて65歳の定年になるまでは、動物たちの保護活動を続けていきたいという願いがあり、「このプロジェクトを継続して、引き継いでくれる人をいずれ見つけられたら」と語っている。

 知祥さんが27年間にわたり保護した犬猫の数は数えきれないほどだ。今日も、知祥さんは使命を持って、野良犬・野良猫の救済活動を続けている。

Monk in Shanghai shelters 4500+ stray dogs and hundreds of stray cats despite difficulties

written by Scarlet / edited by parumo
「27年にわたり数万匹の野良犬や猫を救い続けてきた僧侶(中国)」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る