”ワクチンをサボる人”造語も生まれる 接種予約の無断キャンセルが社会問題に、ドイツのワクチン事情 (2/3ページ)
1回で効果は十分と勝手に考える人が多いほか、バカンスシーズンに入り2回目の接種のスケジュールが合わず打たないままの人が多いようだ。現地のドイツ人は「ドイツ人にとってバカンスは大切。ワクチンの接種とバカンスだったらバカンスが優先される気持ちは分かる」と話した。医師などは2回の接種が重要であることをメディアを通じて訴えている。
一方で、ワクチンを接種したいにもかかわらず、打てないという声も少なくはない。現在ベルリンやミュンヘンなどの都市部ではワクチンの予約が困難だという。ある30代のドイツ人は、ワクチン接種が可能になった6月から予約を取るため、毎日のようにクリニックに電話をしているが、「取り合ってもらえない状況」だという。予約の電話が多いからか、ホームページに「すでに当院にワクチンはないので、ワクチンに関する電話は掛けないでください」と大きく表示しているクリニックも多い。
しかしホームページにワクチンがないと大きく書かれているものの、電話をしてみるとあっさり予約が取れたという人もいる。別のドイツ人は「ワクチン接種は運のような面もあり、平等でないと感じる」と話した。
なお、マスクに関しては、公共の場など法律で決められた場所ではワクチン接種の有無にかかわらず、きちんと守って着用している人がほとんどだ。これはワクチンを接種しても感染対策を怠らないようにしている人が多いというより、決まりはきちんと守るドイツ人の性格が表れているといえよう。
海外のワクチン接種は日本よりも“進んでいる”と考える日本人は少なくはないようだが、深刻な問題も生じているようだ。