『ONE PIECE』キャラの誕生日がカオス! 二度と出てこないキャラにも…
フィクションのキャラクターには「誕生日」が設定されていることも多いが、とくに漫画『ONE PIECE』はそれが徹底していることで有名。これまで1000以上のキャラが登場してきたが、ほぼ全員の誕生日が決まっている。今回はその中から、「誕生日必要ある?」と疑問に思ってしまうような意外なキャラを紹介していこう。
二度と出てこないモブキャラから“虫”まで■バッチー
誕生日が決まっているキャラでもっともシュールなのは、間違いなく「バッチー」だろう。バッチーは第43話『サンジ登場』で活躍したキャラで、生物学的にはハエ目短角亜目イエバエ科、つまりは〝ハエ〟だ。
バッチーの唯一の見せ場は、海上レストラン「バラティエ」にて描かれた。海軍のフルボディ大尉がサンジに因縁をつけるため、わざとスープに入れたのがバッチーだったのだ。ちなみに世界人気投票では1174キャラ中112位と、かなりの好成績を記録している。誕生日は7月1日だが、おそらく二度と出てこないだろう。
■雪だるさん
雪だるさんは、ルフィたちが「偉大なる航路」でウイスキーピークへと向かう途中、大雪に見舞われたことから生まれた雪だるま。生みの親はルフィで、「雪だるパンチ」という必殺技もある。誕生日は2月18日だが、もちろん生き物ではないので作られた日が誕生日ということなのだろう。
■パンダマン&パンダウーマン美
同作には、懸賞金つきのレスラーであるパンダマンと、彼の想い人であるパンダウーマン美という隠れキャラが存在する。2人にも誕生日があり、どちらも2月29日。設定を提案したのは読者であり、「普段は隠れている特別な日だから」という理由だったらしい。
■ヌギレ・ヤイヌ
あなたはヌギレ・ヤイヌというキャラを覚えているだろうか? 彼が登場したのは第37話『海賊〝百計のクロ〟』で、キャプテン・クロが雲隠れすべく、濡れ衣を着せられた人物だ。本当は船大工だったのだが、ジャンゴの催眠術で自身をクロと思い込み、海軍へと身柄を引き渡され処刑されてしまった。
そんな彼の誕生日は7月18日。身に覚えのない罰を受けたので、な(7)い(1)ば(8)つの語呂合わせが由来となっている。ちなみに、ヌギレ・ヤイヌを捕えて処刑したのは、後の〝斧手のモーガン〟だ。
■ヘルメッポ
そんなモーガンの息子として出てきたのが、卑怯で下劣な性格をしたヘルメッポ。初登場時は親の七光りを利用し、好き放題に振る舞っていたが、ルフィやモーガンとの衝突を経て改心する。その後はコビーと共に海軍に入って雑用として奮闘し、少佐にまで上り詰めた。誕生日は7月16日で、なな(7)ひ(1)かりむ(6)すこの語呂合わせ。
手当たり次第に誕生日が設定されるようになったきっかけは、作者・尾田栄一郎がコミックスで行っている企画「SBS」でのこと。これは読者からの質問に尾田自身が答えるコーナーなのだが、第15巻のSBSにて「(麦わらの一味の)誕生日っていつですか?」という読者の質問に、尾田が安易な誕生日を答えたのが始まりだった。
当時の「麦わらの一味」はルフィ・ゾロ・ナミ・ウソップ・サンジの5人。そこでナミは7(な)月3(み)日、サンジは3(さん)月2(じ)日…などと適当な誕生日が設定され、尾田自身も「安易か!?」とセルフツッコミしていた。
これをきっかけに、キャラの誕生日を決めたいと企む読者が続出。さまざまな提案が投稿され始めた。ほとんどが語呂合わせだが、中には「自分と同じ誕生日にしてほしい」といったものも。尾田もそんな提案を次々と快諾しているので、今回紹介したような適当な由来も多い。
すでに365(366)日すべてが誰かの誕生日となっており、いまだに読者の熱量はとどまるところを知らない。これからもさまざまなキャラにユニークな誕生日が設定されていくことだろう。
文=野木
写真=まいじつエンタ