“元祖・エロカッコいい女”杉本彩のソウルフードは、京都を代表するチェーン店の豚骨醤油ラーメンだった!

日刊大衆

杉本彩
杉本彩

第78回 「ラーメン横綱」

 アイドルだってメシを食う。セクシーアイドルならなおのこと。グラビアアイドルという言葉が定着する前、ナイスボディのお姉様方が芸能界の一定市場を占めていた。ビールやエアラインの広告ポスターで、ばっちりビキニ姿で決めていた美女たちだ。

 飯島直子かとうれいこ藤原紀香鈴木京香米倉涼子釈由美子井川遥C.C.ガールズやシェイプUPガールズの面々……。中でもとりわけ色っぽく、鋭い毒舌も人気で、中高年や女性に支持されたのが杉本彩だった。

■「エロスの伝道師」としてブレイク

 杉本彩は1987年、19歳で『オールナイトフジ』(フジテレビ系)のアシスタント役に抜擢されてブレイク。様々なグラビアも席巻したが、91年には大手のスターダストプロモーションから独立して個人事務所を設立し、「エロスの伝道師」を名乗って、ヘアヌード写真集や官能Vシネマにも出まくった。にもかかわらず、品位を落とさず、バラエティ番組でも重宝された。自身の売りを明確に把握しているのだ。

■生粋の京女

 杉本彩は京都市内の出身で、生粋の京女だ。だからか、したたかで計算高い面を持ち合わせ、むしろ武器にしている。父が知人の借金の保証人になり、当人が失踪したため、少女時代には経済的な苦労も抱え、家出をしてまずは地元でモデルを始めた。そんな生い立ちがいっそうメンタルを鍛えたのだろう。

 しかも、2014年11月刊行の『オンナの日本酒』(株式会社ドリームシップ)に帯文を寄せるほど、酒にも強くまた通じている。深酒をするのも度々だが、11年9月15日放送の『ひみつの嵐ちゃん!』(TBS系)に出演した際、飲んだ後にラーメンで締めるのは「大人の裏マナー」だと語っている。やはりどこか男勝りなのだ。

 同番組で訪れたのは新宿・曙橋の「麺匠 克味」だったが、この店は濃厚豚骨スープで知られている。どうやら〆ラーメンもこってり派らしい。しかし、なんの不思議もない。だって、彩はあの「天下一品」や「ますたに」を生んだ、京都育ちなのだから。

■飲んだあとの〆ラーメン

 杉本彩は『dancyu』(プレジデント社)10年4月号の特集『40歳からのラーメン』にも登場している。そこで紹介したのが学生時代から通う、京都では天下一品以上にポピュラーなチェーン店、「ラーメン横綱」の吉祥院にある本店だ。「横綱」は1972年創業。関西中心に全国45店舗を構え、関東でも松戸・柏・千葉ニュータウン店がある。

 彩は看板の豚骨醤油ラーメンをよく食べるといい、ここのラーメンは「女性にも愛される、こってり豚骨醤油味の定番」だと太鼓判を押す。また、「お酒を飲んだ後に、何も食べないで寝てしまうよりは、ラーメンをちゃんと食べたほうが、身体に優しいと思うんです。自分の経験からも、やっぱり豚骨や鶏ガラからじっくりとだしをとったスープは、コラーゲンも豊富で美肌にもいい(笑)。私はそういう解釈で、今もラーメンを食べ続けています」と記事中で語っている。

 太らない体質なのだろうか。親しい銀座のクラブのママ、伊藤由美のブログによれば、杉本彩は「だいたい週一回のペースでラーメン屋に行く」そうだ。ブログを読むと、旅先でもちょくちょくラーメンを味わい、お取り寄せも楽しんでいる様子だ。

 かく言うぼくも最近、ラーメンのスープで一番しっくりくるのは京都製。「新福菜館」や「第一旭」のラードや背油でてらてらした醤油味もよいが(チェーンのラーメン魁力屋や来来亭もこの系統)、まろやかな白濁系も捨て難い。

 そして、先だって「ラーメン横綱」を初めて試し、天下一品でいえば、こってりとあっさりの中間の「こっさり」という感じなのだが、実に飽きの来ない日常食としてのラーメンだと、ちょっと感動さえ覚えた。

 最近のラーメンはどれも凝っていて、間を置かず、何度もリピートしたくはならない。ましてや、飲んだ後に食いたいとは思えないのだ。杉本彩のラーメンの好みもはっきりしている。『dancyu』記事でも「オーソドックスで奇を衒っていないラーメン」と語り、男勝りな面をそこでも見せる。

■ラーメンのセレクトも自分流

 さらには、「私は行列に並んでまでラーメンを食べたいとは思わないんです。自分がおいしいかどうかがすべてで、流行りや人の評価など気にしない」と明言する。いなせな女だ。そもそもセクシーってカッコいいってことだろう。彼女にとってラーメンはお茶漬けやおにぎりと一緒なのだ。

 夜食テロという言葉があるが、「横綱」のサイトを見ていたら、無性に恋しくなった。入れ放題の青ねぎ、にんにく唐辛子、生おろしにんにくの無料薬味を大いにかまし、ストレート麺をずるずる啜りたい。むろんその前に餃子や春巻きなど豊富なアテで生ビールやチューハイを堪能した上で…。そう、京都系ラーメンは飲み屋としても優秀なのだ。

(取材・文=鈴木隆祐)

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