『嘘喰い』作者が“無許可セリフ変更”を告発! センスの無い改変に同情の声 (2/2ページ)
迫の告発ツイートに対して、世の漫画ファンからは《作者に無断で変更なんてあっていいわけがない》《漫画家の作品を勝手に弄るってどういう職業意識なんだ?》《無許可改変&恫喝とかスゴいな…》《「一流の殺し屋」でいいと思うけど、なんでわざわざダサくするんだろう》《とりあえず無駄に何かに自分で手を加えることで〝仕事してます、関わってます、影響与えてます感〟を出したかったのかね。無能な奴ほど、こういう仕事をやりがち》といった声があがっていた。
編集者のセリフ改変はよくあること?クリエイターの作品を勝手に変更することは言語道断だと思われるが、実際には漫画業界では同様のケースがしばしば起こっている。たとえば今年3月には、『コミック乱ツインズ』に掲載されていた『鬼切丸伝』の作者・楠桂が編集者による無断改変を告発。前田利家の「まるで自刃を思わせる壮絶な最後だったという」とのセリフを、「利家は自らの刀で、壮絶な最後を迎えた」に変えられたことに怒りを表明していた。
史実の利家は自刃で命を落としたわけではないので、改変後のセリフでは間違った事実を書いていることになる。この投稿を受けて、「コミック乱ツインズ」の編集部では謝罪文を発表。セリフ変更は本来合意のもと行っているが、この件に関しては相談を怠ってしまったと説明している。
他にもさまざまな漫画家が編集者による〝善意の改悪〟について語っており、一人称を勝手に変更したり、漢字のとじ・ひらきをイジラレたりすることが明らかとなっている。読者に与える印象を考え、セリフの細部にまでこだわっている漫画家は多い。編集者がその意識を共有できていなかった場合、トラブルが起こってしまうのだろう。
もっと言えば、勝手にセリフを変える編集者には〝漫画のプロ〟としての驕りがあるのかもしれない。あくまで漫画家ファーストの姿勢を貫き、創作活動を支えてほしいところだ。
文=大上賢一
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