「コロナは永久に終息しない」衝撃報告(1)崩れ去った集団免疫シナリオ (2/2ページ)
B 従来株の場合、国民の約6割まで2回のワクチン接種が進めば、実効再生産数(1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す指標)が1を下回るため、日本は集団免疫の獲得に至ると考えられていました。一方、デルタ株の場合、流行が進むにつれ、感染力が従来株の1.5〜2倍に達するかもしれないとの予測の下、国民の7~8割までワクチン接種が進めば集団免疫の獲得に至ると軌道修正されていたのです。
─そこにCDCによる今回の衝撃の分析結果が公表されたわけですね。
A CDCの分析が正しいとすれば、国民の7~8割までワクチン接種が進んだとしても、集団免疫は達成できない計算になります。しかも諸外国の接種状況を見ると、ワクチンが十分に供給されたとしても、副反応に対する恐れなどから、接種率は6割付近で急速に鈍化します。つまり、現実的には8割を超えて9~10割の接種率を実現することは不可能であり、事実上、国が描いてきた集団免疫シナリオは脆くも崩れ去ったと言えるでしょう。
─最近、国も「フェイズ(局面)が変わった」と言い出していますね。
C ところがそうアナウンスしておきながら、国が打ち出す対策は「その場しのぎ」「時間稼ぎ」としか言いようがない、相変わらずの弥縫策ばかりです。国はいったい何を考えているのでしょうか。このあたりについては、ぜひDさんにお聞きしたいところです。
A=感染症専門医/B=公衆衛生学の専門家/C=ウイルス学の研究者/D=政府関係者
*「週刊アサヒ芸能」8月26日号より。(2)につづく
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