誰かがやらねばならぬなら…武士道バイブル『葉隠』より、奉公人の心得を紹介 (2/3ページ)
※『葉隠』巻第七より
【意訳】
山本常朝(やまもと つねとも。『葉隠』口述者)が若いころ、城中で寝酒を呑んでいると、家老の生野織部(いくた おりべ)殿がやって来て
「将監(しょうげん。中野数馬)殿より、そなたに奉公の心構えを話しするよう言われて参った。まぁ気楽に聞いておくれ……我らは浅学菲才ながら、身に余るよいお役目を頂戴したら誰もが喜んで働くもの。しかし、ひとたび地味でつまらぬ役を頂戴すると、たちまち不貞腐れてしまうことがある。
これがよくない。実にもったいない。たとえどれほどの重臣であろうと、主君に「水を汲んで来い、飯を炊け」と言われたなら、より一層励むことが大切なのだと、拙者は心得ておる。
そなたは若者ながら見上げた志の高さではあるが、それゆえにいささか気負い過ぎにも思えるため、このことをよく覚えておいて欲しい」
と申されたそうだ。
……まさにそのまんまですね。