非接種者への差別が始まる? ドイツ、非接種者は店内飲食やジム利用のハードルが上がる (2/2ページ)
これらの施設は国から指示を受け、それぞれの場所のスタッフが一人ひとりに対してワクチン接種の証明書があるか、陰性証明書を持っているかの確認を行う。こういった政府の対策には「ワクチンの接種をしたのだからそれなりの恩恵が欲しい」というワクチン接種者からの声がある一方で、「ワクチン非接種者を排除しようとしている」「人権を無視した政策。いつの時代だ」というワクチン非接種者からの批判の声もある。
実際のところ、ドイツではワクチン非接種者が差別的な扱いを受けていると語る人も多くいる。ワクチン非接種の20代ドイツ人女性は、複数人が集まる場に行くとワクチンを接種したかという話題に必ずなるといい、「非接種だと言うとコロナ収束のために協力していないという言い方をされ、居心地は悪い」と明かす。また別の30代ドイツ人男性は、ワクチンをまだ接種していないことを上司に問い詰められ、「いずれは打つ予定」とはぐらかすと「明日、○○の会場で予約が可能だからした方がいい」と言われて、結局その場でワクチンの予約をすることになったそうだ。ハラスメントにならないよう、上司は言い方に気をつけていたそうだが「あからさまな圧力を受けた」と怒りを込めた。
さらに別の30代ドイツ人男性はワクチンを打っておらず、近しい人たちから嫌厭される経験をしたそうだ。男性は趣味で仲間とサッカーをしていたが、接種がまだだと明かすと、陰性証明書があってもサッカーへの参加を拒否されたという。男性は「今、ワクチンの非接種者は間違いなく生活がしにくい。友だちも失う」と悲しそうに話す。
コロナ禍を抑えるためにはワクチンの接種は避けては通れない道であろう。ドイツでは政府がワクチン接種促進に舵を切ったが、それによって非接種者への差別が生まれるという問題が発生しているようだ。