もう逃さない。恋のタイミングをつかむコツ (2/2ページ)
普通に考えたら、断られる可能性の方が高いだろう。
それでも、多田さんは気にしない。「もう自分の中で答えが出ているのに、礼に伝えるのを先延ばしにしたくなかった」と、まっすぐに想いを伝えたのだ。
「駆け引きとか計算とか関係なく、好きだって気持ちをストレートに伝えてくれたことが嬉しかった。あんな真正面からぶつかってきてくれる人、初めてだった」とほほ笑む礼は、本当に幸せそうだった。
■100回に1回の奇跡的なホームランを打つために
思えば、健の親友・ツル(濱田岳)が、学園のマドンナ・エリ(榮倉奈々)と付き合えたのも、多田さんのようなまっすぐさがあったからだ。
「好き!」と果敢にアプローチを続けても、何度も振られまくる。お調子者のツルだが、断られるたび全く傷ついてなかったはずはない。それでも、誠意を伝え続けた。
だからこそ、幹雄(平岡祐太)が「あそこまで普通やらねえよな? だから、たまにホームラン打っちゃうんだよな。100本に1本くらい、人の心つかんじゃうようなでっかいの」と言った通り、ツルはエリの心を動かせたのだ。空振りを恐れて、バットを振らないままでは、恋をつかむことができなかったはず。
もちろん、まっすぐに「好き」という気持ちを伝えれば、相手が全てを受け止めてくれるわけじゃない。一生懸命バットを振っても、当たらない可能性だってある。恋の結果は、バットを振り続けた数と比例しないから、苦しい。
けれど、多田さんやツルのように想いを伝えていたら、健のように「もしもあの時……」と後悔することはないのではないだろうか。
恋をする上で、すれ違いは避けては通れない。だからこそ、「今じゃない」「いつか」と言い訳するのではなく、素直に想いを伝えよう。そうすれば、少しずつすれ違いは減ってくれるはず。
大人になるほど駆け引きはうまくなっていくけれど、『プロポーズ大作戦』の登場人物たちのように、まっすぐな気持ちを忘れずにいたい。
(文:菜本かな、イラスト:タテノカズヒロ、編集:高橋千里)