日本・オーストラリア間をノンストップで5日間飛び続ける渡り鳥、オオジシギの超絶苦難の旅 (1/5ページ)

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日本・オーストラリア間をノンストップで5日間飛び続ける渡り鳥、オオジシギの超絶苦難の旅
日本・オーストラリア間をノンストップで5日間飛び続ける渡り鳥、オオジシギの超絶苦難の旅

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 生き残るため、ノンストップで5日間も何千キロも飛ばなくてはならない事態を想像してみて欲しい。目的地に着く頃には極度の栄養失調状態となっている。

 日本に飛来する全長30センチほどのオオジシギという鳥は、そんな過酷なことを毎年2回もやらなくてはならないのだ。

 この小型の渡り鳥は、温暖な土地を目指して大変な渡りを行い、帰りの旅と次の繁殖シーズンに向けての準備をする。

 残念なことに、このオオジシギたちの生息地である湿地帯は、現在、開発などの影響で失われつつあり、彼らは危機にさらされている。

・オオジシギの驚異的な持久力
 シギ科タシギ属に分類されるオオジシギは、5月から7月にかけて北日本やロシア東部で繁殖し、9月から3月にかけては、南半球のオーストラリア東海岸で過ごす。

 渡りをする多くのシギ科のように、繁殖地と非繁殖地の間の広大な海洋をノンストップで飛行するというとてつもない持久力を備えている。

 極度の栄養失調状態でオーストラリアに到着し、そこで夏を過ごして、次の長い帰還の飛行に耐えうる体力と体脂肪を蓄える。

 オーストラリアに生息するほかの多くの渡り鳥と違って、オオジシギが河口や湾で群れをなしている姿を見ることはない。捕食者を避けるため、日中は深く草が生い茂る湿地帯に隠れているのだ。

 彼らの特徴的なまだら模様の茶色い羽毛は、湿地に隠れるのに役立っている。

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photo by iStock

 頭部の高い位置についている大きな目は、遠くまで見渡すことができ、視野も広い。類まれな視力は、夜間、開けた湿地帯でエサを探すときでも、常に危険を察知することができる。
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