見つけたらお代官様へ…江戸時代の指名手配書「人相書」がお寺の襖から発見される

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見つけたらお代官様へ…江戸時代の指名手配書「人相書」がお寺の襖から発見される

年齢は24歳、ただし老けて見える。身長は高くて中肉、丸顔で鼻筋が通っており、眉は細くて色黒なほう……(意訳)

これは兵庫県の円通寺(丹波市氷上町)で発見された江戸時代の人相書(にんそうがき)

逃走する犯人(イメージ)

逃走中の犯人について逮捕協力を求めるため、犯人の特徴(容姿や服装など)を書いて人々に配布した指名手配書です。

寺の襖(ふすま)を解体したところ、保温性や強度を高める下張りに使われていたのを発見したそうで、但馬国(兵庫県北部)や丹波国(京都府中部)に200ほどあった末寺へ配布した余りだったと見られます。

ちなみに上記の犯人は継母を殺害した東北地方の男だそうで、その人相書きが遠く京都府・兵庫県にまで伝わってくるとは、まさに「悪事千里を走る」のことわざ通り。

なお、犯人らしき人物を発見した場合はその場に留めおき、天領(幕府の領地)であれば現地の代官へ、ほか大名や旗本などの領地であれば領主や地頭へ申し出るように命じています。

しかし、人相書きと言っても時代劇でよく見るような似顔絵はついていないため文章から人物像を想像するほかなく、「老けて見える」「高身長で中肉」「丸顔で色黒」……などと言われても、あまりピンとこなさそうです。

とりあえず、よそ者については警戒しておけ、程度の認識で「言われてみれば、昨日村にやってきたアイツ、何となく共通点が多い気がするな……」と思ったら、まぁダメ元でお代官様へ届け出ておこうか……くらいにとらえていたのでしょう。

実際に上記の犯人が逮捕されたかどうか、そもそも継母と何があったのか、などについては判らないものの、人を殺してしまった恐怖と後悔、そしていつ捕らわれるかと怯えながら暮らす胸中は察するに余りあるものです。

まだまだ日本各地に眠っている?歴史の宝

「ホラ、きりきり歩け」

そんな人相書きに限らず、日々の生活において不要となった文書がリサイクルされる襖の下張り。

当時の人々にとっては取るに足りない情報であっても、現代の私たちにとっては歴史文化を知る重要な手がかりとなることは非常に多いもの。

まだまだ日本のあちこちに、私たちの知らない歴史の宝が、発見されるのを待っていることでしょう。

※参考:江戸時代の“指名手配書”古いふすまの中から発見 継母殺害男の年齢や容姿が具体的に

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