お願い来ないで……。怪談「残業時間に出会ってしまったもの」 (2/2ページ)
「さすがにそれは怒られるんじゃないか?」ってなだめたんですけど(笑)。
すぐには何だったのか分からなかったのですが、後日その男についての詳細が明らかになったのです。結果から言うと、幽霊ではなく“生きている人間”でした。
彼女の会社に入社したばかりの新人男性で、彼女に好意を持っていたみたいで……。彼女が一人で仕事をしているのを、こっそりデスクに置いたスマホで撮ろうとしたらしいんですよね。
そして、隠し撮りをしようとした時に、スマホが「バタンッ」と倒れたらしく。それがあの「バタンッ」という音の正体でした。そして、その男性もやばいと思ってか、様子を伺いつつスマホを素早く回収した手が、スッと現れて消えたあの手でした。
随分焦っていたんでしょうね。できるだけ見つからないように、小さくデスクの下にまとまって、見つからないように願っていたみたいです……。
その後、会社を交えて話し合いの場が設けられ、男性からの謝罪があり、彼女はその場を収めたと話していました。
幽霊と思ったら生きている人間……。その方が怖いということも、あるのかもしれませんね。
(監修:シークエンスはやとも、文:蜂賀三月)