総裁選次第で株価一段高「日経平均3万4000円まである」 (2/2ページ)

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とにもかくにも総裁選で選ばれた首相を自民党が支えていこうという体制ができれば衆院選で議席が大きく落ち込むことはないだろう。であれば、新体制の期待に応じてしばらく上昇局面は続きそうだ。

「各候補の経済政策を見ると、例えば河野さんはデジタル、グリーンの技術革新を核に成長を図るとあります。となれば、突破力が売りの人ですから、これらの関連銘柄を中心に株価を押し上げるでしょう。岸田さんはあまり個別政策はありませんが、地方のデジタル化を掲げているのでやはりデジタル関連銘柄が、野田さんは『こどもまんなか庁』の創設を掲げているので分かりやすく、教育や子供関連銘柄が大きく伸びるでしょう。マクロ政策的に言えば、岸田さんは『令和版所得倍増計画』で中間層の分配強化を打ち出しているので安定して響く。高市さんはアベノミクスを踏襲したサナエノミクスを打ち出しているのでマーケット関係者は歓迎ですし、アベノミクスで果たされなかった成長分野への投資促進まで進むのではないかと、何とも期待できそうな雰囲気はありますね」(前出・ジャーナリスト)

 ただ一方、先週までの日経平均高は、コロナもいったん落ち着きを示しつつある中で、安定的で新たな経済政策、衆院選での自民党の大敗回避をマーケットが織り込んだ結果と見ることが出来る。世間では女性も含めた4候補がしのぎを削るという政治ショーで話題は引っ張れるだろうが、より明確な経済政策が出てこないまま高株価が維持されるほどマーケットは甘いものではないだろう。

(猫間滋)

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