「コロナ悪徳商法」の闇実態(1)「特別に小分けで提供する」 (2/2ページ)
値段を聞くと、ウイルスを殺す漢方はとても貴重で、日本では入手困難なため、通常は120万円ほど。しかし、今回ばかりは特別に小分けして1包3000円で1日2回、免疫力を高める漢方は1包1000円で1日2回。7日間分の処方で、合計たったの5万6000円でいいと言われたという。
「正直、僕は感染してから5日は経っていましたし、この値段は高いと感じたので翌日に分量を減らしてもらおうとしたのですが、すでに発送したから振り込みをするよう請求されてしまい、仕方なく支払った。その翌日、銀色の折り紙に包まれた漢方がジップロックに入れられて届きました。実際に飲み、確かにコロナは治りましたが、もともと回復傾向にあり、間違いなく漢方のお陰ではありません。でも、こんな時期なので、ワラにもすがる思いで買う人もいるでしょうね」
現在、コロナウイルスに有効な治療薬は世界中で研究が進んでいるが、どれもまだ臨床試験段階である。
「昨年4月、大阪府で『牛黄(ごおう)』という漢方を『コロナウイルス感染時に働く』などと謳って、80代女性に14万7000円分購入させた上、必要な要項が不十分な書類を渡したとして、医薬品販売会社の社長と従業員が逮捕されています」(社会部記者)
この牛黄こそ、まさに先の男性が購入した漢方だ。
犯罪ジャーナリストの石原行雄氏が解説する。
「悪徳商法や詐欺は人々の不安につけ込むので、世界情勢が悪い時に増える傾向があります。昨年からコロナ関連の詐欺事件は続発していますね」
*「週刊アサヒ芸能」9月30日号より。(2)につづく
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