コロナ前は「ドル箱」も…成田空港タクシーの今 (2/2ページ)

新刊JP

タクシー業界の中で、空港の乗り場はさまざまな利権が絡む特殊な場所なのだそう。特に成田は行き先ごとに乗り場が細分化されている異色の存在。順番待ちの場所も、早朝に抽選が行われ、その結果でその日の待機場所が決まるという。

こうした手間・労力にもかかわらずドライバーが成田空港に集っていたのは、やはり他の場所で営業するより何倍も稼げたからだ。それだけに、現状はドライバーにとってつらいものがある。実際、多くのドライバーが辞めてしまったというが、転職も容易ではない。

「子供からも『コロナ感染のリスクが高く危ないし、転職してほしい』とせがまれました。でもね、他の業種からタクシーに移るのは簡単だけど、逆は違った」(P56より)

移動が著しく制限されているコロナ禍で、移動を担うタクシー運転手たちがどんな困難に直面し、どう生き残りをはかっているのか。大阪や名古屋といった大都市での現状や、従業員の一斉解雇で話題になった「ロイヤルリムジン」のその後など、タクシーにまつわる注目テーマが目白押し。

コロナが残した爪痕がはっきりと感じとれる、生々しい一冊だ。

(新刊JP編集部)

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