乃木坂46賀喜遥香、新センターとしてグループに新たな風を吹き込むフレッシュな魅力 (2/2ページ)

日刊大衆

こうした世代交代の流れからすると、名実ともに4期生の中で抜けている賀喜がセンターに抜擢されるというのはむしろ自然な流れだろう。

 何より1期生中心のグループから脱却して、4期生が台頭してくるだけの余裕があるということは、長期的なグループのあり方として見てもかなり理想的ともいえる。

 4期生の中心的存在として2度センターを務めた遠藤の名前が挙がるが、遠藤は従来の乃木坂46のイメージを継承する、いわゆるグループの流れの中でいえば正統派な存在であるのに対して、新センターに抜擢された賀喜はその枠組の中にいながらにして、グループにフレッシュな魅力をもたらす可能性を秘めている。

 それは賀喜のチャームポイントともいえる笑顔が持つ、明るくポップなイメージだ。賀喜もインタビューで「今は笑顔がいいって言っていただけることも増えたので、笑顔でいることに自身が持てていると思います」(参考:『B.L.T. 2021年6月号』)と笑顔が持ち味であることを語り、また遠藤も「かっきーはセンターが似合うなって思うもん。身長が高くて、華があって、キラキラしていて、笑顔もかわいくて…」(参考:『Platinum FLASH Vol.16』)と賀喜の印象を語っていた。

 その魅力は楽曲にも大いに反映されており、明るくアップテンポなナンバーを引き立てている。賀喜が初めてセンターを務めた楽曲『I see…』は乃木坂46の楽曲の中でもポップ性が高い楽曲で、センターとして笑顔全開でキュートに振る舞う賀喜の存在が光っていたが、何よりも期別楽曲ながら幅広い層に受け入れられることとなったその功績は非常に大きい。賀喜と楽曲が上手く親和性を示した好例といえるだろう。

 また『I see…』と同様に『君に叱られた』も賀喜の笑顔が全面に押し出された明るいディスコナンバーで、歴代のシングル曲のなかでも弾ける笑顔が印象に残る楽曲となっており、キャッチーな曲調と合わさってセンターである賀喜の存在が一層際立っている。

 こうした楽曲群を通してこれまでの乃木坂46のイメージを覆し、グループの新たな一面を引き出してくれた新センターの賀喜。アイドルグループが長期的に活躍していくためには、伝統を大切に継承しながらも、新たな魅力を見出していくことが求められるが、乃木坂46はまさにそのフェーズに来ている。賀喜がもつフレッシュさは乃木坂46に重層的な輝きをもたらしてくれることだろう。

(文=川崎龍也)

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