さすが神々の国・日本!お蕎麦にまで神様がいるってホント? (2/2ページ)

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当時は旧暦なので7月と言えばおおむね8月、この時点で凶作が予測されたので、天候条件が悪くても早く育ちやすい晩稲や蕎麦、大麦小麦を植えて備えるよう命じたのでした。

これが日本で初めて蕎麦の栽培について言及した史料であり、このエピソードを元に千年以上の歳月を経た昭和8年(1933年)、京都で開催された全国麺業大会で「元正天皇を蕎麦祖神(そばそしんorそばおやがみ)としてお祀りしよう」と提言されます。

祭礼の日は元正天皇が崩御された新暦5月26日とし、当日は奈良県奈良市にある元正天皇の御陵(奈保山西陵)へ参拝し、蕎麦をお供えする感謝祭が執り行われるそうです。

終わりに

他の地域でも、元正天皇の故事とは別に山の神様へ蕎麦を供えて祀る風習が伝わるところがあるそうですが、その起源は元正天皇の英断と言われています。

今年も新蕎麦が楽しみ(イメージ)

近ごろでは作物の豊凶に動揺することも少なくなりましたが、日本の食卓を個性豊かに彩ってくれる蕎麦を普及させて下さった元正天皇に感謝しながら、新蕎麦を味わいたいですね。

※参考文献:
新島繁『蕎麦の事典』講談社学術文庫、2011年5月
遠藤慶太『平安勅撰史書研究』皇學館出版部、2006年6月

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