岸田政権を誕生させた「三悪人」の野望(3)汚れ役を一手に担って… (2/2ページ)

Asagei Biz

 ただし、あくまでも今回は岸田氏というだけで、高市氏が国会議員票114票を集めて大躍進したのも、全ては悪人コンビの絵図通りにコトが運んだからなのだ。

「これで誰も高市氏を『ポスト岸田』と疑わなくなりました。岸田-高市ラインが続けば、長期にわたってキングメーカーとして安倍氏の存在感は高まる。以前から周囲に『総理になると国会やマスコミの追及に時間を取られるので、総理を退いた上で影響力を保ち続けるほうが全てを実現させられる』と明かしていました。総理への再々登板のカードを安倍氏周辺が吹聴しているのも、もう立候補しないと明言すると影響力が途端に弱まるためです」(政治部デスク)

 安倍氏が以前から提唱する相手国の弾道ミサイル発射拠点を攻撃する「敵基地攻撃能力」の保有など、時の傀儡総理とともに「終身総理」として実現していくことになるのだろうか。

 一方、総裁選で頭角を現し、新たな「悪人」として頭をもたげてきそうなのが、甘利明新幹事長(72)である。16年に金銭授受疑惑で経済再生担当相を辞任してからは「裏方」として安倍氏と麻生氏を支えていたが、派内から河野氏が出馬したことで表立って動けない麻生氏に代わり、汚れ仕事を一手に担った。

「いち早く岸田氏の支持を表明すると、派閥の会合で『菅さんじゃ選挙に勝てない!』と猛批判。敵が河野氏になると『菅総理が叩かれた一番の理由はワクチンの迷走だと言われているのに、ワクチン担当大臣の評価が上がるのはよくわからない』と講演で噛みつき、武闘派の一面を見せた。安倍氏とたびたび面会して作戦を練ると、その足で麻生氏に会い、橋渡し役としても暗躍。安倍・麻生コンビの猛プッシュで、岸田新政権の幹事長ポストは早い段階から確約されていました」(政治部記者)

 総裁選の渦中に「聞く力は誰よりも優れている」とアピールした岸田氏。「悪人」の話を聞きすぎて、早くもひれ伏す形で操り人形と化している‥‥。

*「週刊アサヒ芸能」10月14日より

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